キミ・ライコネンのドイツGPレビュー「ドイツの呪い」

2009年F1グランプリ » この記事

フェラーリ公式ブログに、キミによるドイツGPプレビューが掲載されてますよ~。なんと、タイトルが「ドイツの呪い」Σ( ̄ロ ̄lll)
つ【厄除けお守り】

Raikkonen’s German curse (ライコネンのドイツの呪い)

ドイツでは僕に呪いがつきまとっているようだ。その呪いがまた現れたよ。ホッケンハイムでもニュルブルクリンクでも、僕はたった数回しかレースをフィニッシュしたことがないんだ。僕が獲得できたはずのポイントは、チャンピオンシップの結果で違いを生んでいただろう。日曜日、僕らにはよい結果を得られるチャンスがあったんだ。だけど、何も得られなかった。明らかに、ドイツのレースで運がないんだ。

F60はいつくかアップデートされ、セットアップはとてもよかった。だけど僕らはまだ、トラックのあるセクターでわかるように、ダウンフォースの面でまだ犠牲になっている部分がある。予選はグリップが常に変化していたので、とても難しかった。条件は、皆同じなんだけれどね。Q1とQ2では、トラックに出ていくべき瞬間を見つけるのが、本当に重要だった。Q3ではトラックは乾いていて、僕らは車にたくさん燃料を積むことを決めた。フロントローを取れる可能性なんてなかったからね。

レースの序盤、僕はフェリペの後ろにいて、2台ともよいポジションになれる可能性があった。正確にどこからかはわからないけど、ある時点で、破片がラジエーターにつまって穴があいてしまった。14周目に、ピットから回転数を下げるように言われた。そしてピットストップの後から車を止めた直前まで、パフォーマンスが下がり続けていた。29周目にスーティルと接触した。僕は自分のライン上にいたのだけど、彼はピットから出てきたところで、彼はイン側の自分のポジションを守ろうとした。車同士が接触して、僕の側のダメージはわずかだったけど、彼はフロントウイングの一部を壊してしまった。

今年はフロントウイングが大きいから、接触しやすいし、壊れやすい。僕はエイドリアンと一緒にスチュワードのところへ行った。僕らは、あれは通常のレースアクシデントだと考えていて、実際スチュワードもそのように考えた。

次のレースはハンガリーだ。伝統的に、ハンガリーGPは僕らフィンランド人にとって、ホームレースのようなものなんだ。グランドスタンドには、たくさんの同胞が来てくれるからね。僕は新しいリアウイングを使う予定だ。そのウイングはフェリペの車でとても効果があったし、車がさらに速くなる可能性がある。低速コーナーが多いハンガロリンクでは、F60はずっと速く走れるよ。さらに気温もドイツGPの週末よりは少し高いはずだ。またポディウムを獲得するための大きなメリットになるだろう。

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キミのトラブルの原因は、破片か小石かなんかがラジエーターに詰まったせいだったようです。信頼性の問題でなかったのはいいけど、なんという不運。

キミのこれまでのドイツでの戦績は↓この通り。

サーキット 結果
2001年 ニュルブルクリンク 10位
ホッケンハイム リタイヤ(ドライブシャフト)
2002年 ニュルブルクリンク 3位
ホッケンハイム リタイヤ(コースオフ)
2003年 ニュルブルクリンク リタイヤ(エンジントラブル)
ホッケンハイム リタイヤ(アクシデント)
2004年 ニュルブルクリンク リタイヤ(エンジントラブル)
ホッケンハイム リタイヤ(アクシデント)
2005年 ニュルブルクリンク リタイヤ(11位完走扱い)
ホッケンハイム リタイヤ(油圧系)
2006年 ニュルブルクリンク 4位
ホッケンハイム 3位
2007年 ニュルブルクリンク リタイヤ(油圧系)
ホッケンハイム 6位
2009年 ニュルブルクリンク リタイヤ(エンジントラブル)

15戦中、完走5回とは・・・。完走率、わずか33%。
フィンランドのMTV3では、「『ドイツで得られたはずのポイントがチャンピオンシップの結果に違いを生んだ』という部分は、2003年と2005年のことを指している」と言ってます。

2003年のニュルでは、ポールtoウィンに向かってトップ独走中だったところ、突如エンジンから白煙→優勝ミハエル。この年、キミは2ポイント差でミハエルにタイトルを持って行かれます。
2005年のニュルは、あの衝撃的な最終ラップでのリタイヤ(トップ走行中、最終ラップでタイヤが取れた)。同じく2005年のホッケンハイムでも、トップで独走態勢を築いていたところ、突如ハイドロ系のトラブルでリタイヤ。両GPともアロンソが優勝。この年は21ポイント差でアロンソがタイトル獲得。つまり、もしドイツで
うまく行ってたなら、キミはすでに3度のワールドチャンピオンなのでした。まぁ、たらればに意味はないとはわかっていますが・・。

一方キミと相性のよいサーキット、スパではどうなのかなと思って調べてみたら、こんな結果でした。

2001年 リタイヤ(ギアボックス)
2002年 リタイヤ(エンジントラブル)
2004年 1位
2005年 1位
2007年 1位
2008年 リタイヤ(18位完走扱い)

(2003年、2006年はベルギーGPが開催されず)

完走率50%かぁ。しかし、勝利orリタイヤってのは、スゴイ。

ところで、ハンガリーGPでは新しいリアウイングが搭載されるのですね・・・って、
「そのウイングはフェリペの車でとても効果があった」だとー!?
なるほど。これがドイツGP決勝のエントリーのコメントでAAさんが教えてくださった件ですね。

リアウイングが違っていたとは。もっと、小さなパーツ類とかかと思ってました。
ホント、なぜマッサからなんだろう?
スペインGPでキミにだけ軽いシャシーが投入されましたが、それはキミのほうがマッサより体重が重いからという客観的かつ合理的な理由があったけど。

なんか今頃になって悔しくなってきましたが、ハンガリーではキミがポディウムをGETしますように!!(祈)

<原文>

Raikkonen’s German curse

The curse that seems to follow me in Germany struck again. I finished both races, at the Hockenheim and at the Nürburgring, only a few times. The points I could have gained would have made a difference in the championship’s outcome. On Sunday we had the chance for a good result, but I left empty handed: obviously I’m not lucky racing there.

The F60 had some updates and the set up was pretty much ok, but we’re still paying a high price in terms of downforce as you could see in some sectors of the track. The qualifying was really difficult, because the grip was constantly changing, although the conditions were the same for everybody out there: in Q1 and Q2 it was really important to find the right moment to go onto the track, while in Q3, on the dry track, we decided to put lots of petrol in the car, because we didn’t have the possibility to be on one of the front rows. At the beginning of the race I was right behind Felipe and we both had the possibility to gain a good position. At a certain point, and we still don’t know exactly when, debris got stuck in the radiator and perforated it. On lap 14 I was asked by the pitwall to lower the revs and then, after the pit stop, I started losing performance right until the moment I had to stop. On lap 29 I collided with Sutil: he came out of the box while I was on my line; he tried to defend his position on the inside. The cars collided and he lost a bit of his front wing, while the side of mine was slightly damaged.

With these wide wings it’s quite easy to collide and break them. I went with Adrian to meet the stewards and we thought that it was a normal race accident, as indeed did the stewards.

The next race is in Hungary. Traditionally this is some sort of a home race for us Finns, because there are so many fellow countrymen on the grandstands. I’ll show up with a new rear wing, which worked really well on Felipe’s car and there’s the possibility that we’ll have further modifications. The F60 should run pretty well at the Hungaroring with its many slow corners; furthermore the temperatures should be slightly higher than at the weekend in Germany: it would be great to gain another podium.

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コメント / トラックバック 5 件

  1. ppkimi より:

    ゆかりんさん、こんばんは。

    改めて戦績を見ると、ホント運がないなぁ…。
    「良い時は良い、ダメな時はダメ」というのは、キミらしいんですけどね…。

    いきなりの白煙&最終ラップの「タイヤ取れ」は衝撃的過ぎて忘れられません。

    ハンガリーで、キレたキミの走りを見たいです!!

  2. kyoro より:

    ドイツGPは、ほんと、スッキリしない、残念な結果でしたね。
    開幕前は『それでもドイツが好き』といっていたので、エライな〜と
    思っていたのですが、『やっぱ呪われてる〜』とも思ってたんですね^^;
    (そりゃそうか・・・)
    ドイツさえなければ、チャンピオン3回穫れていたかもしれないとは・・・。
    (年1回開催になって良かった・・・)
    次のハンガリーではスッキリ勝ってもらって、得意のスパへつなげて欲しいですね♪

  3. yukarin より:

    >ppkimiさん
    こんにちは。コメントありがとうございます!
    レスが遅くなってしまって申し訳ありません。

    キミのドイツでの戦績を見てみると、ドイツではホントについてないですね…。
    何故なんだろう。。。。
    2005年のニュルは本当に衝撃的でしたね。あれはTVで見ていて絶叫してしまいました。
    ハンガリーでは表彰台にのってほしいですね! キミの笑顔がみたいです。

    >kyoroさん
    いつもコメントありがとうございます。
    レスが遅くなり、申し訳ありません。

    ドイツでは、キミのラップタイムが遅くなっていることに気づいたとき、「まさか?」と思ったけど、ええええ~??? マジですかー!? みたいな。
    うむむー。なぜドイツはだめなんだろう。ミハエルの母国だからかな。
    わたしもプレビューでキミが「ドイツでのレースが大好き」と言ってたとき、ちょっと意外に思ったのだけど、やっぱドイツでの異常なまでの運のなさはキミも自覚してるようですね。あうー。
    せめてハンガリーではうまく行きますように!!!

  4. asachan より:

    ririさんこんにちは~
    やはりドイツはドイツでしたね・・・
    それにしてもあの非現実的な事は全く信じないようなキミが「呪われている」 発言が驚きました。

  5. yukarin より:

    >asachanさん
    こんにちはー。コメントありがとうございます!
    ジンクスとか全く信じてなさそうなキミにして、「呪い」というのも、確かに意外ですね。
    そのキミをして、認めさせるほど、ドイツでついてないってことなのかな、と。
    次のハンガリーこそは、うまく行くといってほしいです!

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