キミ・ライコネンのスペインGPレビュー「また勝ちたい!」

2009年F1グランプリ » この記事

フェラーリ公式サイトのブログに、キミによるスペインGPレビュー(モナコへの展望もちょっと含む)が掲載されています。

キミはスタートでシグナルが見えづらかったみたいですね。だけど、他の車が動くのがわかったので、よいスタートを決められたようです。ハミルトンのコースはみ出し(ピケ子の位置がナイスだったこともあり)などもあって、キミは16番グリッドから10番手にアップできました。

そのあとは、ニックに詰めより、何度もオーバーテイクを試みましたが、なかなか抜けない。

そして、車がストップ・・・なんとも残念な結果でしたが、少なくともF60B投入で車が速くなっていたことはよかったですね。ブラウンGP、レッドブルには及ばなくても、3番目には届いていました!
では、キミによる、スペインGPレビューをどうぞ!

"I want to win again "(また勝ちたい)

モーターレーシングでは、時にはああいうこともあるんだよ。改善しようと本当に一生懸命トライしても、スペインで起きたように、何もうまくいかないことがある。信じられないような良くないことの連続や、間違った決定で、僕の週末はヒドイものになってしまった。

たったひとつよかったのは、過去4戦に比べて、車のパフォーマンスがすごく改善されたことだよ。ここ数週間にわたるハードワークが実りつつあるんだ。まさにスタートから、車がよくなっていて、以前のような素晴らしいポテンシャルを持っていると感じた。それはこの前のレースだけでなく、シーズン全体に通じることなんだ。

予選はよくなかった。僕らは間違った決定をして、それで高い代償を払うことになってしまった。ぶざまなことだったよ。残念ながら、僕のレースはとても短いものになってしまった。だけど、少なくとも僕らがコンペティティブだったことはわかった。僕にはシグナルが見えづらかったけど、他の車が動いたのがわかったから、スタートはうまくいった。車はとてもよかったから、確実にポイントは取れたはずだよ。セーフティカーが出たとき、僕は1週目でハイドフェルドをパスしようとしてたところだったんだ。それから、チャンスは消えてしまった。そのあとは、僕のほうが速かったけれど、オーバーテイクが難しかった。だけど、とにかくレースはフィニッシュできたはずだよ。油圧系のトラブルでアクセルの電子制御が止まってしまい、それからトラックの脇に止まらなければいけなかった。

5線が終わって、僕はたった3ポイントしか取っていない。チャンピオンシップ争いは、もはやかなり難しい。だけどそれで、僕のモチベーションがなくなったっていうことではないよ。また勝ちたいし、きっと勝てると思う。車をもっとコンペティティブにして、特に信頼性を上げるために、働き続けるよ。一生懸命働いたことが実るってことは、もうわかってるしね。

2008raikkonen_monaco 次のレースは、何度か素晴らしい週末を過ごしたことがあるモナコだ。だけど、とても難しいレースになるだろう。ポディウム争いのために戦えたら、素晴らしいだろうね。だけど、このコースは他よりも予測がつかない。予選が、決定的に重要になるだろう。1つのミスさえ許されないよ。


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モナコとライコネンといえば、去年(2008年)のスーティル追突事件とか、その前の2007年はラスカス駐車場事件とか、さらにその前の2006年はクルーザーから観戦事件とか、まあいろいろと逸話ありますが・・・。しかし、さらにさかのぼれば2005年はモナコGPを制しているのです! そう、キミもモナコウィナーなんですよ!!

今年は難しい戦いになるということは、ファンとしてもわかっていたしキミ自身もそう言っているので、過度な期待はできませんが、Let’s wait and see what happen!(何が起きるか、待って見てみよう。キミがよく使う言い回しです)

今まで以上に予選が決定的となるモナコなので、今度こそミスなく! ベストな予選とレースを見せてくれることを祈って!!

そして、(モナコではないでしょうけど)、今年のどこかのGPでキミがまた勝てることを信じて! まだシーズンは残り13戦。チャンピオンシップを取るのはキミの言うとおり、難しいでしょう。でもまだまだグランプリで勝てるチャンスはあるはず! (スパだといいなー。今年は初のベルギーGP観戦を目論んでいます^^)

<原文>
Raikkonen: "I want to win again "

Sometimes motor sports is like that. You’re trying extremely hard to improve, but then nothing goes right, like it happened in Spain. An incredible series of negative moments and the wrong decisions made it a very bad weekend for me.
The only positive aspect is that the car’s performance has improved a lot compared to the last four races: the hard work over the last weeks is leading somewhere. Right from the start I noticed that the car had improved and that there was a great potential to be used; not just in the last race, but for the whole season. The qualifying was a bad thing. We took the wrong decision and paid an extremely high price. That was a terrible moment. Unfortunately the race was very short for me, but at least we could see that we were competitive. I had a good start, although it was difficult for me to see the light and I left when I saw that the other cars moved. I’m sure that I could have made some points, because the car went very well. I was about to pass Heidfeld on the first lap when the safety car came out and that possibility was gone. After that it was difficult to overtake, although I was faster. But I wouldn’t have finished the race anyway. The electronic control for the accelerator stopped working, due to a hydraulic problem and I had to stop next to the track. After five races I’ve got only three points. The fight for the Championship is really difficult now, but that doesn’t mean that I’m not motivated. I want to win again and I’m sure that we will do it. We’ll keep on working on the car to make it more competitive and especially more reliable. We could see already that hard work pays. The next race is at Monaco, where I had some great weekends, but it’s a very difficult race. It would be great to fight for a position on the podium, but this track is even more unpredictable than others. The qualifying will be even more decisive and one should not make even one mistake.

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コメント / トラックバック 2 件

  1. 碧井まりの より:

    こんばんは、こちらでは初めてのカキコになります!
    mixiの方でもいつもお世話になっております~。
    こちらも以前からちょくちょくとのぞいているんですけどね(毎度毎度、キミやフェラーリに関するたくさんの情報や翻訳に脱帽しつつも役立たせていただいております☆)。
    スペインではさあこれからってときにマシンが止まってしまって残念な結果に終わっちゃいましたが、本人はまだまだモチベーションを失っていないようなのでそれがせめてもの救いかな。
    モナコも2006年以降はいい結果が出てないし、今度こそはせめて入賞圏内には入ってほしい(フェラーリの現状からして、入賞が精一杯かもしれないのでここは堅実にというか<苦笑)。
    お願いだから、予選でさっさとアタックをあきらめて早々に落ちてしまったり、決勝でマシントラブルが発生したり…なんてことがこれ以上続きませんように!
    もちろん、今シーズンのうちにキミが再び勝利を収めてくれるレースが見られることを、私も願っています。

    サーキット外で喧々囂々が続いている今のF1ですが、ドライバーやチームの真剣バトルだけは失われてほしくないな、とつくづく思う今日このごろです。

  2. yukarin より:

    >碧井まりのさん
    いつもお世話になってます(^^)
    キミ好きが高じて去年からこのブログを始めました。英語が得意というわけじゃないので悪戦苦闘しつつ、なんとかやってます。
    スペインでは本当に残念でしたが、「今年まだ勝てる」とハッキリ本人が言ってるのは、ファンとしては救われますね。
    モナコではキビシイレースになりそうですが、なんとかよいポジションを目指してがんばってほしいですねー。
    来年のF1がどうなるのか揺れてますが、キミは「契約は守る」とも言ってるので、フェラーリが来年参戦して、キミの走る姿が見たい! ただ、今のFIAが提案するダブルスタンダードが導入されてしまったら、今年以上につまらなくなってしまいそうで、怖いです。。。

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