キミ・ライコネンのアブダビGPレビュー「チャオ、フェラーリ!」
キミによるアブダビGPレビューをご紹介します。2009年シーズンもあっという間でしたね。
来年の去就が取りざたされていますが、このレビューを読む限り、キミのファイティング精神はちっとも消えてない!
「モチベーションがまったく消えていないと言うことができるよ。レースへの興味は、子供の頃からまったく変わってない。レースをすることがすべてなんだ! 」「戦いは続くよ!」
頼もしい!!
Ciao Ferrari!
(チャオ、フェラーリ!)
1年目にチャンピオンシップで勝って、僕の夢をかなえることができた。2年目も序盤はよかったし、最終的には3位になれた。
今年は、チャンピオンシップで勝てるようなレースがしたかったけど、それができなかったから、少し心残りではある。だけど、少なくとも、満足できるレースも数戦あったよ。
チームとはよい思い出ばかりだし、そこで一生の友達を得ることができたから、幸せだよ。彼らに感謝している。チャオ、フェラーリ。
今シーズンとフェラーリとの仕事は、アブダビで終わった。レースではあまり語るべきことはない。僕らの車では、テクニカルなトラックでは、あれ以外のことはできなかった。それに、トラック自体も、僕を燃え上がらせることはなかった。こんな現代的なトラックは、僕の好みじゃないようだ。僕は古いタイプのトラックが大好きなんだ。そういうトラックでは、楽しいことがあるから。新しいトラックでは、真にレースをしているような同じ感覚は得られないんだ。
ヤス・マリーナでは、シンガポールと同じように、僕らにとってやりにくくになることはわかっていた。カーブが多いほど、僕らはタイムを失うんだ。予選ではQ3に届きそうだったけど、11番手はよい結果だったよ。スタートで1ポジション落としてしまい、結果もそのままだった。
ギャングがいたら、僕が来年何をしているのか聞くだろう。いくつか、決定したことを言えると思う。僕は、モチベーションがまったく消えていないと言うことができるよ。レースへの興味は、子供の頃からまったく変わってない。レースをすることがすべてなんだ!
だけど、今はちょっと短いバケーションを取りたい。シーズンがハードだったし、シーズンが始まる前に、僕らはトップよりも大分遅れを取っていて、厳しくなることはわかっていた。幸運にも、スパで勝つことができた。それが今シーズンのハイライトだし、忘れることができない唯一のことだよ。
F1は厳しい変化を遂げようとしている。レギュレーションがまた変わるんだ。レギュレーションが皆にとって平等であるよう、皆が望んでいるのとは違う解釈がないよう、期待しよう。
来シーズンもこれまで同様に準備をしているよ。まず、少し酸素を吸って、感触を保つつもりだ。僕がどこでドライブするか、様子を見てみよう。ファンのみんな、僕をサポートしてくれる仲間に感謝してる。戦いは続くよ!
———
今回も、ファンが英訳してくれたフィン語版のほうを日本語訳してみました。
「ライコネンは来年休養したほうが儲かる」というニュースをドイツのメディアが報じたらしいですが、これを読む限り、キミが来年休養するなんて、全くないですね!
むしろ、レースをすることへの情熱がバシバシ感じられます。来年のことに関して、進展があった、というか、キミはもうすでに決めてるようですね。
「戦いは続くよ!」という言葉を信じて、よいニュースを待ちましょう!!
ところで、やっぱり、キミは現代的なサーキットはあまり好みじゃないんですね。フェラーリ公式版のほうだと、そんなこと書いてないけど(^^;
アブダビは、見た目は豪華だけど、サーキット自体は退屈でした。やっぱり、ティルケ・サーキット。今回はぎりぎり買えたチケットがメイングランドスタンドしかなかったこともあって、現地で見てても、レース自体はあまりエキサイティングではなかったです。
フェラーリガレージ前にフラッグを貼れたり、恒例の記念撮影を見られたり、レース前のグリッドでキミの様子を眺めることができたので、メイングラスタでよかったとも思うのですが。私の席からは、最終コーナーの立ち上がりまでは何とか見えたけど、やっぱりレースが始まってしまうと、メイングラスタって面白くない。現地観戦って、どの席で見るかも悩ましいですね。
Ciao Ferrari!
(Translation Courtesy of Wolfie)
Three years with Ferrari came and went. It was a fabulous time.
My dream came true the first time when we won the championship. We started well at the second time and were third in the final points. About this time there is a little in my toothole because we would have wanted to race for the championship but weren’t able to do so at any point. At least there were a few races that made me happy.
I will have only good memories of the team and got some friends forever from there. Thank you to all of them. Ciao Ferrari!
The season and my job-time with the team ended in Abu Dhabi. It wasn’t much of a race. We didn’t get anywhere on the technical track with our car. And as a track it didn’t really fire me up at all. These modern tracks don’t seem to be my thing. I dig a lot the old lanes. There’s a good thing going on on those tracks. These new just don’t offer the same feeling to really really race.
We already knew when going there that Yas Marina is going to be as tricky to us as Singapore was. The more curves, the more our car loses time. We were almost in Q3 in quali. 11th position was a good result. We lost one place in the start and stayed there too.
The gang probably asks what we do next year. I think we can at some point tell what we have decided. I can say that much that the motivation hasn’t gone anywhere. Racing interests me as much as it did when I was a kid. Racing is everything!
But now I’m going to keep a short vacation. The season was hard and we knew it already before we started to race when we were so much behind the lead. Fortunately we at least won in Spa. That is the highlight of this season and the only thing that stays in my mind.
F1 is going through a tough change. The regulations will change again. Let’s hope that in the future they will be the same for everyone and in a way so that they can’t be
understood as you want to.
I’m preparing for the next season like before. First I take in some oxygen and then I’ll keep the touch alive. Let’s wait and see where we drive. Thank you to all the fans and mates who have supported me. The fight goes on!
<フェラーリ公式版原文>
Ciao Ferrari, my dream came true with you
That’s it. My story with Ferrari ended last Sunday in Abu Dhabi: with the “Reds” I had the possibility to make one of my dreams come true, while now I’m looking ahead, waiting for new challenges. What’s for sure is that I’ll leave Maranello with lots of very nice memories. Over the last three years I’ve won nine races and a Drivers’ Title and I contributed to winning two Constructors’ Championships. I made many friends at Ferrari and we spent some great moments together. True, this year things didn’t go as we had expected, but in the world of racing you can always have a year where things go a little wrong. The package wasn’t competitive, but nevertheless we managed to finish fourth, just one point behind the third in the standings. We had problems with the car, but nevertheless we brought home some good result, starting with the victory in Spa. The team demonstrated that it knows how to react, what we could see after the bad start into the season.
We didn’t do well in Abu Dhabi, but we knew that gaining points would be difficult: this circuit has lots of corners and we were lacking downforce and grip. Furthermore we had problems on the kerbs, worsening the situation. When you start from the eleventh position and cross the line twelfth, you don’t have to say anything. The circuit’s structures are just breathtaking, but the track didn’t offer too many possibilities for overtaking and in the end the race turned into some sort of parade.
Now everybody is fully concentrated on the next season, as Ferrari has already been for several months. There will be further changes – refuelling won’t be allowed anymore and the front tyres will be thinner – but they won’t be as radical as this year. At the start of the races the single-seaters will be fairly difficult to drive with all the fuel on board and it will be crucial that we don’t stress the tyres too much. The qualifyings will be lots of fun, because we’ll drive with almost empty tanks in Q3. I’ve been racing for nine years in Formula 1 now. I still want to win races and titles, but I’ll only stay in F1 if I can find a team that can guarantee me a car I can use to fight for victory. Let’s see what will happen in the upcoming weeks.
2009/11/07 at 11:05 PM
だいぶF1熱が冷めつつある(シーズンオフという意味で)最近ですが、長期休養したら云々の記事も気にならなくなりました。キミについては大丈夫だろう、と。むしろ可夢偉の方がかわいそうで・・・。
そういやフラッグの写真にゆかりんさんらしき女性が写っているのがありましたね・・^^;
2009/11/07 at 11:38 PM
こんばんは~☆
いやぁ、これ見ればキミは来年も必ずF1で走ってるって確信しちゃいますね!!
キミやトヨタ、さらにはフジテレビの件でハラハラさせられて日々心臓が弱っていってる中、このキミの来年を見据えた熱いコメントは本当に嬉しい!!
正式な発表が成されるまでは完全に心が休まることはないけれど、それまでに変な噂がちょこちょこ出てきても惑わせずに済みそうですw
きっとフジもいくらなんでも放送打ち切りなんてそんな悲しすぎることはしないと思いますし、とにかく悪いニュースがずっと続いたから、この先は良いニュースがバババンっと続くと思います!!
早く発表してほしいですね~!!
2009/11/07 at 11:40 PM
キミ、3年間本当にありがとう。最初の年の劇的なワールドチャンプ。いつまでも忘れられない出来事だった。
ホントに2009年は「激動」「波乱」「下克上」の年でしたね。キミにとってもフェラーリにとってもF1にとっても決していい年とは言えない一年でした。
キミの去就が騒がれ始めたのはラリーに参加した頃?だった気がします。フェラーリ離脱なんて事は夢にも思いませんでしたが現実になりましたね。
休暇の方が儲かるとか言ってますがキミは金が欲しくてレースをしてるんじゃ無くて、あくまでも「勝つこと」にこだわって生きてるんですよね。
来年はどんなキミなのか楽しみです。
2009/11/07 at 11:48 PM
早く来シーズンの去就を発表して貰いたいですね。
落ち着かない日々が続きます…。
来年はフェラーリを見返して欲しい。
2009/11/08 at 1:43 AM
おおー!さすがキミ!
なんかこんなにキミがイキイキしてる文を見ると、ホントにアイスマンなのかと
思うほどです!
なんで日本のメディアは海外の記事に出たニュースしか取れないんだ!?
どーせとるならMTV3を!
そうかキミはもう決めているのか・・・。
そりゃあの「マクラーレンの契約書はフェラーリより分厚い」
の発言を聞くと、移籍は確実ですね!
さてはてトヨタ撤退の件。
まず第一に思ったこと。
ヘイキはどうなるんだぁ!(゜Д゜;)
ヘイキの移籍先が本格的にない。ほんとにない!
ルノーはクビ・グロだろうし!
ネンネンクラブ解散の危機か!?
それでバナーどうします?
あっ!あの痛いキミ旗の、キミの写真をバナーにお願いします!
あのシャンパンキミで!
2009/11/08 at 12:06 PM
なんだかすっごい安心しました。
そうよね、そうよね、やっぱりキミはそうよ!!なんて。
メディアに振られっぱなしの数週、血の気が引いたり、喜んで見たり。でも来年、キミの姿が絶対に見れると言い切れそうな言葉がたくさんあってうれしくなりました。
2009/11/08 at 8:17 PM
こんにちは。
フィン語のコメント訳のアップありがとうございます!!
すごく人間味が伝わってくるコメントでうれしいです。
毎日ニュースが気になります、、、早くいいニュースを
発表してほしいですね。
2009/11/10 at 7:28 PM
なかなか発表されないので、ファンにとっては不安な日々が続きますね。
あげくに「休養したほうが儲かる」なんてニュースまで出る始末。
だけど、このレビューを読む限り、キミはかなりやる気に満ちてますよね!
「戦いは続くよ!」と言ってるのだから、キミがいきなり止めちゃうなんてことは絶対にないはず。
もうしばらく、待つしかないですね。よいニュースを期待しましょう!!!