キミ・ライコネンのイタリアGPレビュー「目標を達成できた!」

2009年F1グランプリ » この記事

フェラーリ公式サイトのブログにキミによるイタリアGPレビューが掲載されています。
ハミルトンのクラッシュで、図らずも3位表彰台をゲットできたキミ。「目標は表彰台」と言ってただけに、キミ、フェラーリ、ファンにとってうれしい週末となりました。
キミがイマイチ喜んでない?なんて懸念もありましたが、杞憂だったようです。文面からは、キミがとても喜んでいる様子が伝わってきます(この英文レビューは、多少スタッフの手が加わってはいるとはいえ^^;)。

Goal accomplished in Monza(モンツァで目標を達成できた)

イタリアGPに来る前、ポディウムに乗ることが目標で、そのために100%すべての力を出し切らなきゃいけないと言った。僕の予想は当たったよ。僕らは車のポテンシャルを引き出すことができ、目標を達成したんだ。予選は、とてもうまくいったよ。

F60のセットアップはよかったし、KERSも多いに役立った。Q3では、今シーズンでベストのラップを出せたから、すごくうれしかったよ。3番グリッドは、よい結果を得るには非常に重要だった。多くの車が1ストップ作戦を選ぶことはわかっていた。このトラックでは、1ストップと2ストップの差がほとんどないし、KERSを持たない車には1ストップのほうが有効な選択だった。

僕のスタートはとてもよかったけど、ハミルトンのスタートは僕ほど速くなかったので、僕はアクセルを戻して左によけなければならず、ちょっとコースオフした。なんとかスーティルを抜くことができた。表彰台を目指して戦えたのは、スーティルを抜けたことが決め手だったよ。レース全体ではミスを犯さなかった。3位を取れたのはラッキーだったけど、結局、重要なのは結果なんだ。僕らはあれ以上のことはできなかったから、完璧な週末だったよ。

またポディウムに乗れて、本当にハッピーだよ。特に、多くのフェラーリファンの前だったしね。風になびく多数の跳ね馬のフラッグを見れば、みんながどれほどの情熱を持ってるのかわかるよ。本当にうれしかった。

ブラウンがタイトル争いで優位になり、レッドブルの状況はより複雑になっているようだ。ウェバーとフェッテルはギブアップしないだろうけど、もし自分達が追いつきたいなら、2台のブラウンに何か問題が起きることを願う必要がある。僕の目標は、チームがコンストラクターズタイトルで3位をキープできるようヘルプすること、そして、できるだけ多くのポイントを取ることだ。

次のレースはシンガポールで、去年僕はフィニッシュできなかった。それでも、僕はシンガポールが大好きだよ。モンツァでやったのと同じことをやる。F60から最大限の力を引き出して、5戦連続でポディウムを獲得することだ。チャンピオンシップが進むほど、僕らにとってはより困難になる。他のチームは車の開発を続けているけど、僕らには、もはや改良はまったくないのだから。


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ファンにキャップを投げるなんて、キミにとってはすご~く珍しい光景も見られました。ポディウムでの「Kimi」コール、テレビでもすごくよく聞こえましたし、やっぱりキミはうれしかったのですね(^^)

モンツァで現地観戦されたAAさんのコメントでも、現地がいかに盛り上がっていたか、キミがとってもハッピーな様子だったかが、よくわかります。

キミ、おめでとう! そしてシンガポールではぜひ5戦連続表彰台を狙ってほしいですね!
キミが何度も言ってるように、今期の開発を凍結したフェラーリには新しいパーツはもうありません。開発を続けているチームと比べれば苦しいですが、がんばれ、キミ!! Keep Flying!!

 

<原文>
Goal accomplished in Monza
Before we arrived at the Italian GP I said that a place on the podium was our goal and that for reaching it we’d have to do everything 100 percent. My forecast was correct: we got out the car’s potential and me made it. The qualifying went very well. The
F60 was set up well and the KERS was lots of help: in Q3 I had one of the best laps this season and I was very happy. Third on the grid was very important for a good result. We knew that many had opted for a one-stop strategy. The difference between the two strategies is extremely small on this track and those who didn’t use the KERS had a valid option with the one-stop strategy.

I had a very good start, but because Hamilton wasn’t as fast I had to lift my foot and move to the left, where I touched the grass with two wheels. I managed to pass Sutil and that was the decisive move so that I was able to fight for the podium. We didn’t make any mistakes for the whole race: it was a piece of luck that we gained the third place, but in the end it’s the result that counts. It was a perfect weekend, because we couldn’t have done any better.

I’m really happy for another place on the podium, especially because we gained it in front of the numerous Ferrari fans: when you see all the flags of the Prancing Horse in the wind you understand how much passion there is. That was a great feeling for me.
The Brawns seem to be there again, fighting for the title, while Red Bull’s situation is more complicated. Webber and Vettel won’t give up, but they have to hope that the two Brawns will have some problems if they want to catch up. My goal is to help the Team keeping the third position in the Constructors’ standings and gaining as many points as possible.

The next race will be held in Singapore, where I didn’t finish the race last year. Nevertheless it’s a place I really like a lot. We have to do the same we did in Monza: trying to get the best out of the F60 and gaining a place on the podium for the fifth time in a row. The more the championship proceeds the more difficult it is for us, because the others continue developing their cars, while we don’t have any innovations coming up anymore.

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コメント / トラックバック 5 件

  1. トミィ より:

    キミのポディウム以上にイタリアではいろいろな事がありましたからねぇ。
    思い出になりそうです。

    キミのポディウムは最終ラップまで誰が予想したでしょう。
    フェラーリは堅実にポイント狙いでくるな。と誰もが思っていた53周目。まさかの事態が起こりましたね。

    この3位はキミにとって苦い表彰台となりましたね。まぁ、キミファンからしてみれば棚ボタには違いないんですが、素直には喜べませんね。

    次のシンガポールはクラッシュゲートがあったかも知れないサーキットですが、キミには完走。ポディウム。チャンピオン。どれかを取って好調ぶりを見せて欲しいですね。

    Fight!Kimi!

  2. asachan より:

    今晩は、ririさん。今回のキミがキャップを投げた事は驚きましたね~声援は素直に嬉しかったのですね。
    それにしても優勝の可能性がゼロになってしまったのはやはり開幕当初には分かっていましたが、残念です。コンストラクターズタイトル3位を死守しなければいけないのは分かっていますがキミらしい攻めるレースを見たいです!!

  3. Kimiナンバー1 より:

    キミがキャップを投げるとは!ちょっとおどろいた(^^;)おそらくキャップの着地地点はどえりゃー事になったんでよね。あのベルギーのフェラーリのオートグラフセッションのように・・・(゜Д゜;)次はシンガポールあんまり市街地サーキットと相性がよくないですが、ポディウムの真ん中きたいしてますっ。イタリヤGP決勝のやつにも書きましたがその日は僕の誕生日。お願い!キミ勝って!!!それでフェラーリにはアロンソとか言っているダメ記者をぎゃふんといわせちゃえ。(僕はアロンソは2011年にレッドブルに移籍すると思う)

  4. jirojiro より:

    こんにちわ。初コメ失礼します。
    キミファンにとっては、なんだか素直に喜びづらい3位ゲットでしたねー

    とはいえ、表彰台でのキミコールには素直に感動しました。
    イタリアのフェラリスタの方々とイタリアメディアとは違うんだなと実感できて、少しうれしかったです。AAさんのコメントを見て、さらにうれしくなりました。

    で、イタリアGPの再放送を見て気づいたのですが、コース内で狂喜乱舞する観客の後ろのフィン国旗が半端ないですね~
    ポディウムでのセレモニーが終わって、プレカンが始まる直前、クラッシュしたハミ車が映る直前の映像でチラッと映ります。
    こんな感じで現地は盛り上がってたんだな~と思うと、ことごとく、この盛り上がり感を排除しようとしているメディアに軽い殺意を覚えました。
    これもスポンサーの力でしょうか・・・

  5. コタ子 より:

    最後の1周はホントにビックリでしたね!

    わたし含め、見ている側は今回は表彰台は無理か…と諦め気味だったと思いますが、あの賢明な走りを見ると、もしかしたらキミは最後の1周、レースが終わるまで表彰台を諦めていなかったのかもしれませんね☆インドより明らかに遅い車で、インドを抑え続けられたのはやはりキミだからこそできたのでしょう(^^)

    ラスト1周のクラッシュは、見ている側にしてみれば「もったいない…」と思わずにいられませんが、レース開始1周目のクラッシュもラスト1周でのクラッシュも、常に限界ギリギリの走りをして攻め続けなければいけないドライバーにしてみれば同じなのかもしれません。

    最初はわたしも棚ボタちっくな3位にモヤモヤを感じておりましたが、自分がミスをせずにコースにとどまって攻め続けている限り、どのような理由であろうと3位にも2位にも1位にもなれる可能性があるわけで、そう考えるとキミがいうように、結局重要なのは結果なのであって、この3位というのは当然といえば当然なのかもしれませんね☆

    わたしはテレビの音量を下げていたこともあってキミコールさえ起こったことも知らなかったのでAAさんのコメントを見て思わず微笑んでしまいました♪本来3位であそこまでティフォシが大騒ぎするのは珍しいから、「キミ!諦めないでよかったね!!」という意味がこもった声援だったのかな?と思います♪

    次のシンガポールも表彰台に上って、いい流れで鈴鹿に来てほしいですね!!

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