ライコネン、「自分はセカンドドライバーではない」
ムジェロでのテストの後、イタリアのメディアにライコネンが「自分はセカンドドライバーではない」と、改めてマッサのサポート役となることを否定した、というニュースが流れました。
→F1.live.comの記事 ライコネン「セカンドドライバーとは感じてない」
F1.live.comに書かれていた内容よりも、詳細なインタビューの内容が、英語のF1ファンサイトに上がっていたので、日本語に訳してご紹介します。
自分はセカンドドライバーではない、と名言していますが、もちろんキミは現ワールドチャンピオンなのだから、「自分はセカンド・ドライバーだ」と言うわけがないと思います・・・。
ただ、「チームとしての重要性も忘れてはいけない」と発言してるところに、「補佐役しろ~っ」ていう声も強まっているのだろうな、と勘ぐってしまいます。
いずれにせよ、まだ可能性がなくなったわけではありません。キミが去年もずっと言っていた言葉。それは「チャンスがある限り、あきらめてはいけない」ということ。
状況はさらに厳しくなっていますが、今年も最後までプッシュするキミを応援しましょう!
<以下、インタビューの内容>
ライコネン 僕は、自分がセカンドドライバーだとは感じていない。さし当たってそうでもない。
Q しかし、あなたのウェブサイトで、「タイトルを獲得するには奇跡が必要だ」と言っていますね。これは、あなたがほとんど希望を捨てたということですか?
ライコネン もう一度繰り返すよ。去年のように、残り2戦で17ポイント差の場合は奇跡が必要だ。簡単じゃないってことは、よくわかってる。だけど、どうなるかは誰も分からないじゃないか。ランキングでまだ可能性が残っているかぎり、けして終わりじゃないんだ。問題は、得られるポイントが、少ししかないってことだ。
Q それで、あなたはどうするのですか?
ライコネン 僕はこれまでよい結果が得らなかったけれど、これからは、一戦一戦、よい結果を得るべくチャンスを考えるつもりだ。それは、僕が集中し続けたいただ1つのやり方だ。だけど僕らは、チームとしての重要性も忘れてはいけない。
Q フィアットの研究センターでシンガポール・サーキットのシミュレーターをテストしましたね。印象はどうでした?
ライコネン シミュレーターは、コンピューターゲームのようなものだと思う。コーナーを通してレーシングラインを見ることができるのは、素晴らしいね。だけど、車で走ってみて初めて本当のことがわかるんだ。僕はシミュレーターは好きじゃない。あれはF1とは無関係だからね。本物の車を運転するほうが好きだ。
Q シンガポール・サーキットについてはどう思いますか?
ライコネン とても興味深いグランプリになるだろう。新しいサーキットはいつも素晴らしい体験だ。それに、夜間のレースだしね。必要な照明は整っているから、危険だとは思わない。まるで昼間のようだよ。違いはほとんどないだろう。手短に言えば、シンガポールが待ちきれないよ。
Q テストはどうでしたか? 今朝、ピットボックスに長い間いましたね。何かミスがあったのですか?
ライコネン いや。ミスも問題もなかった。車を良くするために試したいこと――特に、僕らがタイヤの温め方で苦労している点を克服することに関して、いくつか変更するのに時間がかかったんだ。僕らはいろんな解決策を試した。僕らが選ぶべき方向性は、まさに正しいほうに向いていると思えるよ。
<英語版>
Raikkonen: ”I don’t feel like being the second driver, for the moment I don’t.”
Q: But on your website you’ve said a miracle is needed to still win the title, is that saying goodbye to all your hopes?
Raikkonen: ”I’ll repeat it, indeed a miracle is needed like that of a year ago when I was 17 points behind with two races left to go. I know well that it won’t be easy but you never know. It’s never over as long as the standings still permit you a chance. The problem is that there are little points to be gained.”
Q: And so?
Raikkonen: ”I will think about my small chance race per race hoping to obtain good results, which is something I haven’t been able to do for some time now. It’s the only aspect I want to remain concentrated on. But we musn’t forget the importance of the team either.”
Q: You’ve been testing the Singapore circuit in the simulator at Fiat’s research centre. What are your impressions?
Raikkonen: ”I see the simulator as a computergame. It was nice looking at the racing lines through the corners but you will only know the truth when you’re out there driving in the car. I don’t like the simulator because it has nothing to do with Formula 1, I prefer driving real cars.”
Q: What’s your idea of the Singapore circuit?
Raikkonen: ”That it will be an interesting Grand Prix because every new circuit is always a nice experience and then we will also be driving at nighttime. I don’t think it will be dangerous because the necessary illumination will be there. It will seem like it’s daytime and we almost won’t be noticing the difference. In short, I can’t wait to be there.”
Q: How’s this test going ? You’ve been in the pitbox for a long time this morning, was there a failure?
Raikkonen: ”No, neither a failure, nor a problem. It took a long time to change some small things that we wanted to try out to improve the car, especially with regard to the set-up to overcome the difficulties we’ve had with heating up the tyres. We’ve tried out various solutions and the direction we’ve chosen seems to be the right on indeed.”