フェラーリ,F1撤退を勧告。ライコネン「フェラーリなしのF1は想像できない」
昨日のエントリーでもご紹介した通り、いま、FIAによる年間予算制限(バジェットキャップ)が論争を呼んでいます。
BMW、レッドブル、トヨタ、フェラーリが、バジェットキャップが導入された場合、FIから撤退することを警告しています。また、ルノーも撤退を示唆しているようです。
ただ、他のチームの場合は、チーム代表なり首脳陣が「FIからの撤退もありうる」というコメントを言ってるだけのことが多いのに対して、フェラーリの場合は12日(火曜日)に取締役会を開き、「FIAが2010年に提案した規約を撤回しない限りF1から撤退する」と正式に声明を出しています。つまり、FIAに対して最後通牒を突きつけたに等しい状態です。
フェラーリはF1で最も古いチームで、数多くのファンがいます。フェラーリなしのF1なんて、わたしもそうですが、多くの人が想像もできないと思います。
これがただのブラフですめばいいのですが、モズレーが過去に「F1はフェラーリなしでも存続できる」とか、とち狂ったことを口にしているあたり、万一モズレーもルカ会長も引かない状態になったとき、フェラーリはプライドにかけて、「すみません、やっぱ参戦させてください」とは言えないでしょう。最悪の事態にはならないことだけを祈ってます。
バーニーのほうは、バーニーがらみのいろんな問題はさておき、とりあえず、F1にはフェラーリが必要だということはわかっているようなので、バーニーがモズレーを説得できればいいのですが。
また、フェラーリ公式サイトに、フェラーリの声明を受けて、マッサとキミがコメントを発表しています。
とりあえず、キミのコメントだけ、日本語にしてみました。ご参考にどうぞ。
Raikkonen: “I can’t imagine a Formula 1 without Ferrari”
ライコネン:「フェラーリなしのF1なんて、想像できない」
「フェラーリなしのF1なんて、考えにくいよ。僕がマクラーレンでドライブしていたとき、フェラーリは基準であり、比べるべき競争相手だった。僕がここに来てから、フェラーリが単なるチーム以上の存在であることがわかった。フェラーリは、ロードカーやレーシングカーによって受け継がれてきたレジェンド(伝説)なんだ。
僕はいつも、エンジンが付いたものならどんなものでもレースに対する情熱を持っていたし、F1は競争と技術の面で、モータースポーツの頂点だと思っていた。もしFIAが提案するルールが本当に導入されるなら、僕らが今日までやってきたF1をイメージするのは難しくなるだろう。
別々のルールに従って作られた車で、ドライバーたちが同じトラックで互いにレースをするなんて想像できないよ。そんなのは、このスポーツ自身のためにもファンのためにも、よくないよ。もしそんなことが起きれば、ひどすぎるよ。僕は、フェラーリのような会社が(F1以外の)別の場所でのレースを考えていることを、理解できるよ。」
=====
ほんと、いい加減にしてー! キミの言うとおり、2段階のルール適用となってしまったら、もうF1ではないと思います。名前はF1のままでも、すんごいつまんなくなりそう。それが果して、モータースポーツの最高峰レースなのだろうか?
そんなのを見るために、こっちは一生懸命働いたお金をつぎ込んで、わざわざ海外まで観戦に行ったりしてるんじゃないですよ!他にほしいものをがまんしてでも観戦費用をねん出したり、激務の間をなんとかかいくぐって観戦に駆けつけたり、苦手な英語をがんばって辞書をひきながらも海外ニュースを読んだり、眠いのに睡眠時間けずって好きなドライバーを応援するブログを書いたり・・・わざわざこんなことをするのは、F1が好きだから! F1を純粋に愛しているファンのことを考えてない今のFIAとバーニー、ホント最悪だ・・・orz。
同じタグの記事も併せてどうぞ!
タグ: バジェットキャップ