キミはなぜポイント圏外になったのか?

2009年F1グランプリ » この記事

昨日のトルコGPでは、中盤からほとんどキミが映像に映らず、空気と化していました(お願いだからもっと映してよ~!)

なので、気付いたらいつの間にか後方に。一貴のピットミスによる脱落のおかげで(?)9位フィニッシュがやっとこさ、という状態でした。おまけに今回はピットストップの様子があまり映されなかったので、キミのピットストップは2回とも映像ナシ。特に地上派で見てた方は、なぜキミが順位を落としていったのか、理由が分からない方も多いのでは?

というわけで、トルコGP決勝で6位スタートだったキミがなぜポイント圏外に沈むことになったのか、振り返ってみようと思います。

敗因:スタート
今回のレース結果は、これに尽きます。キミのグリッド位置は6番。コースラインではない、汚れた側からのスタートでした。イスタンブールパークはほかのレースに使われることが少ないので、偶数グリッド側は特に不利。案の定、キミのスタートはよくありませんでした。むしろ7番手スタートのマッサのほうがよい。

 

こちらのエントリーにも載せた画像ですがマッサが微妙にキミの邪魔を(゚Д゚)! マッサにラインをつぶされたキミは、この後アウト側にふりますが、1コーナーを曲がるころにニコに行かれそうになり、結果的にアロンソにも行かれ、さらにアロンソと接触。このとき、フロントウイングの翼端板を破損しました。さらにはクビサにも前に行かれて、9位にポジションを落とします。


 

ちなみに、8ラップ目のキミ以下の順位はこんな感じでした。
9 ライコネン
10 中嶋一貴
12 コバライネン
13 グロック
14 ハイドフェルド

この人たちのスタート時の燃料搭載量は・・・

ライコネン 658kg
中嶋一貴 680.4kg
コバライネン 665kg
グロック 689kg
ハイドフェルド 681.5kg

コバライネン以外、キミより20kg以上重いのでした。
いくらキミのほうがずっと軽くても、なかなか抜けないのが現代F1。しかもキミの車は、翼端板が壊れてアンダーステアで厳しい状態です。
同じピットストップ回数で、自分より後にピットに入る人たちと一緒の場所にいる・・・つまり、ピットストップで抜かれることを意味します。

18週目、キミピットイン
19週目、コバライネンピットイン
コバライネンはキミより7kgも重いのに、1周後なだけでした。17週目以降、ピットから出てきたトゥルーリに前をふさがれてたので、早めに入れたのかも。

キミ、ヘイキ以外の人たちは、まだまだ走り続けます。一貴が最初のピットインを行ったのは26週目でした。

 

そして、キミの最初のピットインは、通常よりも時間がかかりました。アロンソと接触したときにフロントを壊したので、ノーズを交換していたのです。
映像にはまったく映ってなかったけど、写真がありました。写真の右端にいる人がノーズを持ってます。


 

10秒以上かかったようです。まあ、仮に8秒ですんでも大差なかったかもしれませんが。
ピットから出てきたときの順位は、15番手。ハミルトンの前で戻りましたが、1ストップ作戦でまだピットに入ってなく、軽くなっていたハミルトンにあっさりパスされる・・・(仕方ないですけど、キミがパスされるシーンを見ると、なんか悲しい)

終盤、グロックに詰め寄るシーンもありましたが、結局パスするには至らず、9位ノーポイント。ガッカリ・・・orz。やっぱり、すべてはスタートなのでした。

 

決勝後、キミのコメント:
「もちろん、こんなレースは期待してなかったし、やりたくもなかった。僕にとっては1周目がヤマだったよ。貴重な順位をいくつも落としてしまい、その後、それを取り返すのは不可能だった。今日は十分な速さがなかったからだよ。ここ数週間でパフォーマンスを大幅に改善したけど、まだ最高レベルには達していない。特にこういうサーキットではね。挽回するのは決して容易なことじゃないよ。だってその間も、ほかのライバルたちは当然彼ら自身の開発を止めないからね。こんな週末の後で、落ち込む必要はない。集中を切らさず攻め続けていかないといけないんだ。きっと、すぐにまた上位争いに戻れるよ。簡単なことじゃないだろうけど、僕はこのチームに自信を持っているんだ」

さらに、autosport.comに掲載されていた決勝後の記事から、キミのコメント部分だけを抜粋(オリジナルは英語です)。

Raikkonen says start cost him points
(ライコネン、スタートのせいでダメだったと語る)
スタートがとても悪かった。それで結局、最初の数コーナーでほかの車と争うことになった。ターン9の後ろだったと思うけど、少しワイドになってしまったんだ。その後、ストレートの終わりでフェルナンドをパスしようとしたとき、彼の後輪に接触してしまった。そのため僕はフロントを少し壊してしまった。その後は、少し難しかったよ。車は、フロントウイングとタイヤを変えた後は問題なかった。セカンドスティントの終わりと最終スティントはよかったよ。だけど、遅すぎた。

シルバーストーンはまた違ったサーキットになる。いつも、僕らの車はシルバーストーンでとても速い。シルバーストーンでも、新しいアップデートがあるので、絶対によくなるよ。だけど、僕が思うに、ここは、前のレースよりも難しくなるんじゃないかな。どんな場所か、どんなタイプのサーキットかによるんだ。

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コメント / トラックバック 6 件

  1. asachan より:

    ririさんこんばんは~前回のモナコで調子が上がってきたかな~なんて期待したら今回・・・(泣)
    次回こそは次回こそは~   笑顔みたいです・・・

  2. kyoro より:

    いつも楽しく読まさせていただいております♪
    予選(特にQ3)も悪くて、スタートも悪かったら、そりゃ勝てませんよね・・・。
    やっぱり燃料積んだ状態ではバランスが悪いのでしょうか?

    しかし、シルバーストンでは『絶対よくなる』と断言してくれたKimiの言葉を信じて、次回に期待したいですね^^

  3. sana より:

    私はファン歴が浅く、F1についてあまり詳しくないのですが、
    いつもとてもわかりやすく書かれているので、
    勉強しながら楽しく読ませていただいています!

    今回、本当に全然キミが映らなくて、
    何故あの順位になったのか全然意味がわからなかったので、
    やっとそれがわかって少しすっきりしました・・・・・が、
    とにかく残念。

    早く、キミが表彰台の真ん中に立つのを見たいです!!!
    (ファン歴が浅いのでまだ見たことがないんです・・)
    これからも一緒にキミを応援しましょう♪

  4. yukarin より:

    >asachanさん
    いつもコメントありがとうございます!
    今回はガッカリでしたね・・・(´・ω・`)
    モナコでは久々にうれしかったのですが、なかなかうまくいきませんね~。もうブラウンはいいよ、と大多数の人が思っているはず。次は表彰台を!!!

  5. yukarin より:

    >kyoroさん
    いつもありがとうございます!
    現実はやっぱり厳しかった・・・。エアロサーキットではフェラーリとブラウンの車の差が明らかになってしまいました。マッサも「燃料積んだらバランスが悪くなった」とハッキリ言ってましたし。うーん・・・。
    しかも(今回も)偶数グリッドの不運。あうあうー。
    次もアップデートが入るようなので、向上して欲しいですね。

  6. yukarin より:

    >sanaさん
    はじめまして。コメントありがとうございます!
    今回のキミは、ホント映像に映らなかったですね。ピットストップくらい映してくれないと、状況もわからないし。
    キミの勝つ姿、もう1年以上もないまま・・・。だけど、キミが「今年勝てる」と断言してるので、あと数レース中には表彰台の真ん中に立ってくれるはずです。
    それを信じて、応援しましょう!!

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