北極圏ラップランドラリー、キミ&ラミ、その他の人々(動画)※日本語訳追加

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北極圏ラップランドラリー、キミは無事に完走できてよかった!
ちゃっかり、クラス2位のトロフィーもGET(そもそも、同じクラスは3台しか出てないうえ、完走したのはソルドとキミの2台だけなんだけど)。
そして、去年のキミの車で出場したラミ兄ちゃんもクラッシュして、窓ガラス無し状態ながらも、ちゃんと走ったラミ兄ちゃん、お疲れさまでした。
マネージャーのスティーブ・ロバートソンさん、トレーナーのマーク・アーノールさんも来てました。キミ&ラミ兄弟、カイさん、スティーブさん、アーノールさんのインタビュー動画をどうぞ!

Arctic Lapland Rally 2010 Kimi Raikkonen Rami Raikkonen and Mark Arnall speaking

スタート前のインタビューや、スタート時、クラッシュ後のインタビューなど。
そしてラミ兄ちゃんにアーノールさんまで登場してる、貴重な動画。うp主に深く感謝します。

んが、残念なことにキミ、カイさん、ラミ兄ちゃんは当然のごとくフィンランド語。アーノールさんだけが英語。
みんな、英語でおk・・・と身勝手なことを思っていたら、いつもフィン語の記事を英訳してくれてるNicoleがフィン語パートの英訳をPlanet-F1のフォーラムに載せてくれてました。Nicole、ありがとう!!

が、私には、日本語に訳している時間がなく・・・。とりあえず英語のまま載せておきます。時間ができたら日本語訳付けるかもしれません(追記:日本語訳付けました)。
ちなみに、Oskari SaariやAnetteとは、MTV3のアナウンサー/レポーターの名前です。

Oskari Saari: From the Arctic Lapland Rally, the WRC-season will become extremely interesting, there’s Hirvonen, there’s Räikkönen and of course that Loeb-troll but let’s see now how Arctic Lapland Rally will go.

Anette: Kimi Räikkönen stepped in front of the media for the first time as a WRC-driver on Thursday. The laidback Räikkönen chatted about this and that but assured that he is in rally with a serious intention.

Kimi: Well, I don’t think I would go driving if I wouldn’t be interested. It has never been up to interest, otherwise I would have retired a long time ago. Nobody forces me to do it and I don’t have to do it if I don’t want to. Of course we always try to do our best and go as fast as possible but I have to be realistic, we have a lot to learn so it doesn’t happen really quickly. Maybe it’s more easier in F1, you drive the same car on the same track so that you know what to anticipate during every lap but in rally there are so many things that change so you have to make the right choices really quickly. Let’s see what happens.

Anette: Arctic Lapland Rally started on Friday. The first stage was as success story for Räikkönen. Kimi was 2nd fastest only 5 seconds behind Sordo. On the second stage the Newton’s laws came in to the picture when the speed and grip didn’t match anymore. Räikkönen heard the note wrong and the Citroen took off like a button from a shirt.

Kimi: There was a tree as thick as a leg and we went right through it but those things happen, that’s why we came here, to learn everything. It was a tricky weather, it was snowing and my headlights were too high and I couldn’t see anything. All kinds of things, on one stage the crossroad went too far so we had to reverse. A lot has happened but it’s good. That’s why we came here so that we could screw up what can be screwed up and learn from that.

Kaj Lindström: We came from the jump straight and tightening 3 and Kimi came to the corner and turned a bit too roughly and it didn’t turn and he said: ‘It wasn’t 5 was it?’ and I told him that no, it was 3 and he admitted himself that he heard it wrong, understood it wrong but these things happen and you have to get used to it. If you go to anyone else you will hear long stories about how it just is part of the rally.

Anette: Kimi wasn’t the only Räikkönen with bad luck in this rally. Kimi’s brother Rami rolled three times with his Fiat Grande Punto and this is the same car Kimi had in Jyväskylä last year.

Rami Räikkönen: Well it wasnt Left 6.

Anette: Apparently you used your brother’s notes from last year?

Rami: Oh yes. Of course I had checked them myself but I still have to learn about that.

Anette: Tell what happened, how many times did you roll etc.?

Rami: The speed was 172 km/h, and it started rolling from the front, spectators said I rolled three times but I’m not sure.

Anette: What happened to your nose?

Rami: I guess the windows came in through my nose.

Anette: They went to the night break with Dani Sordo leading. Juha Salo was second. Kimi was 74th and he already had over an hour’s difference to the lead due to the driving out. Mark Arnall was also in Rovaniemi, he has worked with Kimi ever since 2002. Training for F1 and rally is almost similar.

Oskari Saari:北極園ラップランドラリーからです。今年のWRCは、とても面白いものになりそうです。ヒルボネンがいて、ライコネンがいて、そしてもちろんローブもいます。その前に、北極圏ラップランドラリーがどうなるか、見てみましょう。

Anette:キミ・ライコネンが、木曜日、WRCドライバーとして初めてメディアの前に現れました。ライコネンは、このようにリラックスした様子で語りました。しかし、彼は真剣な気持ちでラリーに取り組んでいると断言しました。

キミ:もし興味がなかったら、運転はしないだろう。興味をなくしたことはないし、そうでなかったら、とっくに引退しているよ。誰も僕に強制できないし、自分がやりたくないことをする必要もない。もちろん、僕らはいつもベストを尽くすし、可能な限り速く走りたい。だけど、現実的にならなきゃいけないよ。僕には学ぶべきことがたくさんあるので、そうすぐうまくはいかないだろう。もしかしたら、F1のほうが簡単かもしれない。同じトラックで同じ車を運転すればいいのだから、毎ラップ、予想がつくよ。だけど、ラリーではいろんなことが変わるから、瞬時に正しい判断をしなきゃいけないんだ。まあ、どうなるか様子を見てみよう。

Anette:北極圏ラップランドラリーは金曜日に始まりました。最初のステージは、ライコネンにとって、サクセス・ストーリーとなりました。キミはソルドにたった5秒遅れの2番手でした。2つめのステージでは、スピードとグリップがあわなかったとき、ニュートンの法則が現れました。ライコネンはノートを聞き間違え、車はシャツからボタンが外れるように、クラッシュしたのです。

キミ:足ほどの太さの木があって、そこに突っ込んだんだ。でも、そういうのは、よくあることだよ。いろんなことを学ぶために、僕らはここに来てるんだ。天候もトリッキーだったよ。雪が降っていて、僕の車のライトは位置が高すぎて、何も見えなかったんだ。さらに、あるステージでは、交差路をちょっと行きすぎて、バックしなきゃいけなかった。いろんなことが起きたけど、よかったよ。失敗をしたけど、どういうミスが起きうるか、それから何を学ぶかを知るために、このラリーに参加してるんだ。

カイ・リンドストローム:まっすぐジャンプしてから、その後、きつい「3」にはいったんだ。キミはコーナーに入って、ちょっと乱暴に曲がってしまった。それで曲がりきれなかったんだ。キミは「『5』だったよね?」と言ったけど、僕は「違うよ。『3』だよ」と言った。彼は、自分が聞き間違えたと認めたよ。思い違いがあったけど、そういうことは起こりうるものだし、それに慣れる必要があるんだ。もしほかの人に聞けば、そういったことがどのようににラリーの一部であるかについて、長い話を聞けるだろう。

Anette:このラリーで、「不運なライコネン」はキミだけではありませんでした。キミの兄のラミもフィアット・グランデ・プントで3回回ったのです。この車は、昨年キミがユバスキュラ(ラリー・フィンランド)で乗ったものと同じ車です。

ラミ・ライコネン:えーと、「左 6」じゃなかったんだよ。

Anette:あなたは、去年の弟のノートを使ったのですか?

ラミ:Oh、イエス。もちろん、僕自身でもチェックしたけど、まだ学ぶべきことがあったよ。

Anette:何が起きたのか教えてください。何回回ったとか・・・

ラミ:スピードは時速172kmだったよ。それで、僕はフロント部分から回った。観客は、僕は3回回ったと言ってた。だけど僕は覚えてないんだ。

Anette:鼻をどうしたのですか?

ラミ:窓ガラスが割れて、鼻を切ったんだと思う。

Anette:ダニ・ソルドが先頭で、1日目が終了しました。ユハ・サロが2番手、キミは74位で、クラッシュのためにトップからすでに1時間遅れています。マーク・アーノールもロバニエミに来ています。彼は、2002年からキミと一緒に仕事をしています。F1とラリーのトレーニングは、ほぼ似ているそうです。

アーノール(この部分は私の聞き取りなので、いい加減です^^;):キミがラリーに行くという話をしてからも、同じようなトレーニングをしているよ。ラリーのほうが少しイージーだ。F1マシンよりもかかるGが少ないから。ドライビングポジションがちがうので、筋肉の動きは少し違う。トレーニングでどの部分を強化して、その部分を減らすかを考えるよ。車に乗っている時間は長くなる。ノート作りや、レッキでも走らなきゃいけない。より長時間ドライビングポジションにいるし、F1マシンよりもアップダウンがあってはねるしね。

---(ここも追記です)
えーっと、キミとラミ兄ちゃんがクラッシュした原因としてあげている「3と5を間違った」とか、「左 6じゃなかった」という件について。

ラリーでは、本番前にそのステージを下見走行をします(これが、レッキと呼ばれるものです)。そのときにドライバーは、道の状況、コーナーまでの距離、角度など、いろんなことを言います。それをコ・ドライバーがノートに書き留めます。それがペースノートです(もちろん、たった2回の下見走行では完全なノートは作れないので、過去の経験とかも含めてノートを作ります)。本番では、コ・ドライバーがノートを読み上げ、ドライバーはそれを聞きながら運転します。次のコーナーが見えてなくても、コ・ドラの指示があるので、ドライバーはスピードを落とさず突っ込んでいけるわけです。

このノートの作り方、書き方はドライバーによって様々らしいのですが、一般的にコーナーの角度を1~7の数字で表すようです。数字が小さいほどコーナーがキツイ。キミが「5(ゆるめのコーナー)」だと思って速い速度でつっこんでいったら、実際にはタイトな「3」のコーナーだったので、曲がりきれずにクラッシュした、ということだと思います。

ラミ兄ちゃんの場合も、「6の左コーナー」だと思ってつっこんでったら、全然違ってた、ということかと。

私もラリーについてそう詳しいわけではないので、間違いがあったら、ぜひご指摘お願いします。

ところで、窓ガラスがなくなったラミ兄ちゃん。2日目はこんな姿で走ってたようです。
ramiss10


白いテープで必死にふさいでるんですね。これで大丈夫だったのでしょうか?

そして、こちらはマネージャーのスティーブ・ロバートソンさん。スティーブさん、ドバイ在住らしいのですが、ドバイとラップランドの気温差を想像するに、恐ろしい。ご苦労様です。
すいません。こっちにも詳細な日本語を付けてる時間がなく・・・。これも、後でこっそり付けておくかも(追記:日本語、付けました)。

これも私の聞き取りなので、間違ってたらスミマセン。

F1からラリーに来てみて、どうですか?
スティーブ:まったく違うと言わざるをえないね。F1のパドックと比べると、全然違う。ここはWRCのラリーではないけど、ラリーに行くのが楽しみだよ。

F1からラリーに転向するに当たり、あなたとキミにとって、問題点は何でしたか?
スティーブ:転向はキミの決断だったんだ。フェラーリとの契約が終わった後、望めば、ほかのチームと契約することも可能だった。だけど、そうはならなかった。キミは、別の可能性があるなら、気に入らないF1チームにはいかないと、非常に明確にしていた。それで、レッドブルとシトロエンからラリーへの良い申し出があったんだ。そしてキミはそれを希望した。

いつか、キミがF1に戻ると思いますか?
スティーブ:・・・。それはキミが決めることだよ。キミは、今年の半ば頃までは、WRCでどうなるか様子見をするだろう。それから、F1でどんな選択肢があるかを見てみるよ。もしキミがWRCを望むなら、ラリーを続けるだろう。

キミがWRCのチャンピオンを目指す可能性もあるのですか?
スティーブ:もし彼がWRCを続けるなら、チャンピオンが目標になるだろう。F1チャンピオンでラリーのチャンピオンを取った人はいない。確かに言えるのは、チャンピオンを望むなら、それははるか先のゴールだよ。

—–
いやー、ソルド強かったですね。ソルドがこの強さなら、ローブとか、ヒルボネンはどんだけ!?
でも、キミはラリーまだ5戦目の初心者なのです。それを思えば、すごい出来ですよね。
キミ、やっぱアナタはすごい!!

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コメント / トラックバック 5 件

  1. AA より:

    こんばんは~!
    キミの、ラップランドラリー、結構楽しかったですね!といっても私は土曜日は1日中講義に出ていたので、家に帰ってきて結果を見ただけでしたが…。ゆかりんさんは、仕事はかどりましたか??ラリーはホント長丁場で大変です…。

    そして、キミ、ラリーで初めてのトロフィーゲットおめでとう!ゆかりんさんのおっしゃるように確かに3台中の2位だけど、どんな条件であれこれからのキミのラリーのキャリアの中で最初にゲットしたトロフィーだから、素直にうれしいです。

    ノートの聞き間違いで起こった金曜日のクラッシュも含めて、レース後に受けた様々なインタビューの内容を聞いていると、さすがキミはすべてをポジティブに捉えているようですね。「クラッシュはノートを聞き間違えた自分のせい。でもこれで学んだからもう二度と間違えないよ。」とのお言葉が力強いです。(ま、F1の時もこんなようなこと100万回ぐらい言ってましたけど・笑)

    キミはこのラップランドラリーはC4のデビュー戦だったわけで、いろんなセットアップを試していたようですね。まだ好みのセットアップが見つからず、コーナーではブレーキをどうしても早めに踏んでしまっていたので、ソルドに対してどこで時間を失っていたかは明確に分かっているとのこと。今回は100%で走っていた訳ではない、とも言ってました。こんなこと言われちゃうと、いやでも2週間後のラリースゥエーデン、期待してしまいますよね!

    また、ゆかりんさんもどこかで見たかもしれませんが、キミのエンジニアが、キミの車の正確なフィードバックをべた褒めだったそうですよ!車のセットアップを細かいところまでかなり正確にしなければならないF1から来たキミのフィードバックは今後本人のみならず、C4の車の開発に有益になるだろうとのことでした。フェラーリのルカ(社長)とかドメニカリとかに聞かせたい言葉ですねぇ(笑)。

    たくさんアップされたキミのドライブ中の写真などを見ていると、キミの目がF1の初期のころの鋭い「眼差し」になってる気がします。F1でも決してやる気を失っていた訳ではないのでしょうけれど、新しいことに挑戦するキミの勇気と集中力を今は応援してあげたいと素直に思えるようになってきました。

    次は2週間後、いよいよWRCデビューですね!楽しみです!

  2. kimiko より:

    ゆかりさん、AAさん、
    情報感謝します。
    ほんと、キミの表情が人間らしくなっていて、うれしいです。
    でも、このままだと、F1の世界には帰ってきてくれないのではないか?と思います。
    あと、ラリーってなんか面白そうで、はまりつつあります。

  3. yukarin より:

    > AAさん
    いや~、仕事は全然はかどりませんでした(笑)。
    ダメですね~。ついついLT見たり、Twitterしたり。
    長いし、映像もないしで、つかれました。
    そして、時差がキツイです。WRCが開幕したら、どうなるのだろうと、楽しみな反面、
    大変だなーと思いやられます。
    初トロフィー、めでたいですね。たとえ3台中2位でも。まもなく、もっと価値あるトロフィーを取ってくれるでしょう!「ミスは起こりうることなんだよ」というのは、F1でもよく言ってましたよね。しでかしたことを悔いたりせず、常に前に進めるのがキミなんだな~。嫌なことはさっと忘れて、すぐ次のステップを考えられるその能力、わたしもほしいです。。。

    初WRカーでここまでよくやりました。
    そして、エンジニアさんがキミのフィードバックをほめていた記事、Nicoleが訳してくれていたので、読みました~。うれしいですね!!
    いろんな写真で見るキミの表情が、2009年のF1とは大分ちがっていて、ここがキミにとって居心地のよい場所なんだなと思います。がんばれ~、キミ!!

    > kimikoさん
    キミ、本当によい表情をしていますよね!!
    いつもサングラスで表情を隠していた2009年とは大違いで。
    インタビューでもリラックスしている様子だし。
    キミが楽しんでいるのは、ファンとしてもうれしいことなのですが、F1に戻ってきてくれるのか、不安になりますね(汗)。とりあえず今年キミがWRCでやると決めたなら、がんばってくれ、と思います。
    んが、やっぱり再来年にはF1に戻ってきてほしいですけどね。
    F1でもう一度タイトルとってー。

  4. nas9 より:

    ゆかりん、AAさん、いつも情報や和訳をありがとうございます☆

    キミ節はここでも健在ですね。
    常に、ブレ無いキミの姿勢があちこちに現れていて、何だか笑っちゃいました。

    今までラリーには無縁だっただけに、専門用語とか分からないことも多いナスキューですが、丁寧に解説してもらえてとても助かります。

    今季のキミの成長が、今からすっごく楽しみです☆

  5. yukarin より:

    > nas9
    キミの言うことは、いつも一貫していて、偽りがないですよね。
    時には、「またそのセリフかよ」と思っちゃうこともあるけど。
    ファンやメディアへのリップサービスなんて、カケラもない、というか、リップサービスなんてした日には
    なんか食あたりでもしたのかと思っちゃいますね(笑)。

    私もWRCはF1ほどまじめに見てなかったので、これから学ばなきゃいけないことが多いけど、一緒にがんばりましょー!

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