キミ・ライコネンのラリーGBプレビュー

2010年WRC » この記事

ラリーGBが始まってるわけですが、キミのプレビューをどうぞ~。英語版からの翻訳です。
「今年もっともトリッキーなラリーになるだろう」by キミ、だそうです。今回もハラハラさせられっぱなしなわけですね。安心できたことなんか、F1時代から1度もないわけですけど。


最もトリッキーな挑戦

WRCシーズン全体に参戦するのは、すごい経験になったよ。僕らはほぼ全てに参戦した(※ラリー・ニュージーランドのみ不参加でした)。残り1戦だ。その後はまさにホリデーの時間だね。

間違いなく簡単ではなかったよ。だけど、僕は1度だって期待を抱いたりしなかった。ラリーは僕にとって本当に新しいことなんだから。ラリーをドライブするのは、F1をドライブすることとは全く別物なんだ。僕はラリーではまだルーキーだし、新しいことを学ぼうと、いつも楽しんでるよ。

トップドライバー達は、ラリーカーではとても速いってことを忘れちゃいけない。1ステップずつ経験をつみながら、我慢強く、彼らに近づけるようがんばるしかないんだ。

この秋は、僕にとってちょっと厳しかったね。ここ数戦では、大事な部分を走ることができなかった。それができればよかったんだけど、後でくよくよしても意味がない。

レッドブル・シトロエンチームはいつも素晴らしい仕事をしている。彼らはトップレベルのプロフェッショナルだし、彼らと緊密に仕事ができるのはうれしいよ。シトロエンはドライバーズとコンストラクターズの両タイトルを当然のごとく決めた。このチームはラリーでどう仕事をすべきかよくわかってるよ。

レッドブルF1チームも、おめでとう。初めてF1でコンストラクターズタイトルを獲得した。僕も何度かコンストラクターズで勝っていたから、それがチームのみんなにとってどれほど素晴らしい業績かわかるよ。

幸い、僕らのシーズンはまだ終わっていない。ウェールズでは僕らを待っている道がどれほど大きなチャレンジになるか、よく知ってる。天気もよくないだろうし、今年のWRCカレンダーで最もトリッキーなものになると思うよ。

現在のWRCカーでは、これが最後のラリーになる。間違いなく、僕ら全員にとって忘れられない最後のラリーとして重要なものだね。常に注意してなきゃいけない。目標は、早くよいリズムをつかんで、ポジティブなフィーリングでこのシーズンを終えることだ。

コ・ドライバーのカイ・リンドストロームは、数多くの経験をつんでいる。彼はあらゆる天気のバリエーションを知っているし、彼の貴重な経験が今週末も大きな助けになるのは確かだよ。

ラリーGBといえば、天気悪い、雨降る、寒い。。。状況としては簡単ではないけど、泣いても笑っても最終戦。来年につながるよい形で終えてほしいですね!
そして、このタイプのWRカーは今年で最後。つまり、今回で最後。来年からは車がガラっと変わります。

キミの来年についてはまだ明らかにされないけれど、心配しすぎても仕方ないので、WRC残留の報を期待して、待つことにします。

シーズン最初のほうは、来年F1に戻ってきてほしかったけど、キミが全く新しい分野のラリーでがんばってることはわかったし、実際にフィンランドで初めてWRCにいるキミをみて、キミには来年はF1ではなくWRCに残ってほしいと思うようになりました。

去年は、キミのフェラーリ離脱が発表され、キミがF1を去るかもしれない予想はチラっとあったので、急遽、F1最終戦のアブダビGPに駆けつけました。初開催なうえに、もともとチケットが5万枚しか発売されないアブダビ。行こうと思い立ったときにはすでにチケットはないし、ホテルもない。それが本当に偶然が重なって幸運にも両方揃って行けることになって、アラビア半島まではるばる出かけて・・・。

もうあの時点で、自分でできることは全てやったかなって、気持ちに区切りがつきました。結局、私たちはキミの決断を待つしかない、そしてキミが決断したことなら、どんなものでも受け入れてあげよう、と。

だから、今年はルノー説だとかモンスターエナジー説だとか色々流れても、あえて取り上げないようにしてました。不思議と、自分でも去年みたいに「どうなるの?」オロオロな感覚がなく、「キミの口から出るまで待つしかない」と落ち着いた気持ちでいられました。

 
私の気持ちは、この時と同じ。どういう決断になっても、それを応援します。
ちなみに、この旗、今は南アフリカにあるはず・・・


GBでのキミさん。いい表情です!

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