キミ・ライコネンのラリー・スウェーデンレビュー「わだち、スピン、バンク」

2010年WRC » この記事

キミによるラリー・スウェーデン、レビューです! 実は水曜にはUPされてたんだけど、なかなか暇がなくて・・・。そういえば、プレビューのほうも後で載せますって言って、まだ載せてません。ぐわーん。1日が40時間くらいあればいいのに・・・。
と、私のグチはさておき、キミのコラム。ユーモアたっぷりで面白いです。これは公式サイトに載ってる英語版の訳ですが、昨年のフェラーリ公式英語版とは大違い(笑)

Ruts, spins – and banks(わだち、スピン、そしてバンク)
http://www.kimiraikkonen.com/

ラリー・スウェーデンは、WRCカーで参加した最初の世界ラリー選手権だった。無事にフィニッシュすることができたよ。完走が目標だったので、週末、それが達成できたことがいちばんポジティブなことだったよ。

明らかに、僕は、犯すべきじゃないバカなミスをいくつかしてしまった。その代償が大きく、結果に大きく響いた。

ラリー・スウェーデンは、すごく難しいレースなんだ。道は雪まじりの氷で覆われている。わだちから外れると、柔らかい雪があって、簡単にスピンしてしまう。すると車は雪まみれになって、何も見えなくなるんだ。そうなると、スノーバンクにぶつかってしまう。

それが、僕に起きたことだよ。僕は、すごくゆっくり走ってたのだけど、柔らかいスノーバンクでスタックしてしまった。それから、僕はスコップを取り出して、雪から車をかき出さなきゃなきゃいけなかった。

まあ、でもラリーではこういう経験も起きるものだよ。普通のことだし、トップドライバー達だって、雪かきをしたことがあるって知ってる。シベリウスだって、「フィンディア」を最初に作れたわけじゃないだろうしね。

ラリー・スウェーデンでのすべてが、僕らにとってとても興味深い週末だった。オーケー、多分、僕らはラリーを始めるにあたって、いくらか期待はしていたし、確かにプレッシャーはあったよ。難しかったけど、よい感じだし、もう終わったんだ。

車に乗ってシートベルトをして走る1マイルごとが、今、僕にとってとても重要なことなんだ。もっと車によい感触を見つけられれば、もっとうまくいくよ。今でも、時おり、よくなり始めているし、どんどんよく車を合わせていけたよ。

ステージを2度目に走るときは、確かに、少し簡単になるよ。

序盤での“しゃっくり”の後は、よりよいセットアップを模索するのをやめるように、決めたんだ。僕らは、セバスチャン・ローブのセットアップで行って、それで車を運転することを学ぶことを始めた。僕は、基本的なドライビングとコースオフしないことだけに集中した。

それはうまくいったし、いくつかよいタイムも出せた。正確なペースノートを作ることがどれほど重要か、改めて思い知ったよ。ノートが問題なければ、ずっと簡単に速く走れるんだ。僕のノートは、間違ってた個所がいくつかあって、それが一番苦しんだ点だ。

スウェーデンに向かう前、雪上でのこのレースはシーズンを始めるにあたってとても難しいレースになるだろうと、僕は言った。僕はこの車では、グラベルやアスファルトを1メートルだって運転したことがない。だけど、どう少なく見積もっても、雪上のほうがはるかに難しいだろう。

さあ、僕らは次のラリーに集中しているよ。次はメキシコで、最初のグラベルのラリーだ。フランスでテストを1日やる予定だ。その後は、“ビバ メキシコ”だよ。ソンブレロをかぶったコ・ドライバーのカイ・リンドストロームを見るのは、ワクワクだよね。

ミスをして雪に30分近くうまってしまったキミ。一人必死に雪かきする姿に、全世界のキミファンが涙と(そして少しの笑いを)・・・毛糸のキャップをかぶって小さな青いスコップでせっせと雪かきする、元F1ワールチャンピオンにして、年収数十億円の億万長者。それが我らのキミ・ライコネン!!
そのミスを「シベリウスだって、最初から『フィンランディア』みたな名曲を作れたわけじゃないだろ?」と。面白いですよ、キミさん。

さて、次はメキシコです。「ビバ、メキシコ」って(笑)。そして、本当にソンブレロ(メキシカンハット)をかぶったカイさんの姿が見られるんでしょうか!? ↓ソンブレロ、こういうやつです。ラリー・スウェーデンだけでも何種類ものキャップを作成してるレッドブル帽子作成版に期待しましょう(笑)

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コメント / トラックバック 6 件

  1. asachan より:

    こんにちは。毎回翻訳して頂いてとっても助かっています。
    今回のコラム、面白いですね~雪かきにはkimiファンならショックなことですが、ポジティブに前向きしかもかな~り楽しそうなkimiを見ると嬉しいことですね。しかも例え話が面白い。やはりフェラーリのコラムは脚色されていたのですね。メキシコではカイだけでなくkimiもソンブレロ?をレッドブルさん用意していただきたいです。

  2. コタ子 より:

    こんにちは☆
    レビューアップありがとうございます♪

    初戦ながらも無事完走、すばらしいですね!
    トップに食い込むにはまだまだ時間がかかるでしょうが、これからキミの成長振りをしかと目に焼き付けていきたいと思います☆

    いや~、メキシカンハット、ぜひ見たい!!確かにスウェーデンだけであんなにあまたの帽子を作り上げたレッドブルは神ww

  3. kimiko より:

    ゆかりんさま

    一日が40時間必要なほどの中、毎回の翻訳ありがとうございます。
    私は、学生時代以来、30年ぶりぐらいで、仕方なく英文のコメントを無理無理読んでいたのですが、肩がこるやら、眼精疲労やら。
    本当に感謝です。

    それにしても、キミさまのリラックスした笑顔、たまりませんねえ~(^_^)v

    人間らしくなってきたみたい。すごく自然にコメントもしていて、幸せそう。
    待望のお子様にも恵まれるかも・・・。

  4. 悪のOL より:

    ソンブレロを被るのはキミたんじゃなくてカイさんで決定済みなのね、と、ソコで笑ってしまいました。
    レッドブル帽子製作班の皆さん、ご活躍期待しております!(^皿^)

    まあ、ミッコは間違いなく被るでしょう。しかもマントも纏って超ノリノリの笑顔で(笑)

  5. yukarin より:

    > asachanさん
    フェラーリ時代、英文とフィン語版(ファンが英訳してくれてた)では、内容が全然違ってました-。
    フェラーリがねつ造してたんでしょうね。
    でも今はほとんど同じのようです。
    キミはユーモアたっぷりで、面白い人なのだと思います~。
    キミとカイさんには、ぜひあのメキシカンハットをかぶってほしいですね(笑)

    > コタ子さん
    ラリーはF1よりも経験がとっても重要なスポーツだとキミも常々言ってるので、もうちょっと時間が必要みたいですね。
    でも確実にというか、周りが驚くようなスピードで進歩してると思います。
    これからがとても楽しみです!!
    レッドブル仕様のメキシカンハット、ぜひ見たいですね!!

    >kimikoさん
    ありがとうございます。仕事が行き詰まったときの息抜きにやってるようなものなので、大丈夫です(^^)
    キミはラリーではかなりリラックスしてる様子ですよね。
    F1時代にはありえなかったような笑顔がいっぱい。
    キミとジェンニちゃんの子供、かわいいでしょうね~。でもキミは「子供の成長を自分で見たい」と言ってるから、
    子供ができたら世界を転戦するレースからは退いてしまいそうです。お兄さんのラミも、家族と一緒にすごすために
    ラリードライバーを引退してしまったようだし。家族を大切にするのがライコネン家の伝統のようですね。素敵なことだと思うけど、ファンとしてはもうちょっとキミの姿を見たいと勝手なことを思ってしまいます・・・。

    > 悪のOLさん
    メキシコでは、カイ・ボンボリーノさん改め、カイ・ソンブレロさんが見られるのかな(笑)
    キミにもかぶってほしいですが(^^)
    ミッコさんはかぶりそう。ペターなら間違いなくかぶる!!!
    と思ったら、すでにかぶってました・・・(笑)
    http://response.jp/article/img/2004/03/19/58731/37627.html

  6. ana より:

    あーっかぶってましたね。ミッコが!
    きらきら、ぴかぴかしていたような・・・。
    あれはかぶらないでしょう(笑)

    ところで今月のWRC+の表紙!素敵でしたぁ・・
    カメラ目線のキミ!かわいーっ!
    コバヤンさんが10秒で撮影した独占カットだそうですが。スバラシイ!
    もう一冊購入しようかと思ったくらいでした。
    内容もWRC初心者にはありがたい入門講座つき。
    ここまでされると現在のWRCファンに怒られそうではありますが。
    キミファンにはうれしいかぎりです。
    しばらくはライコネンバブルは続くでしょうから特集や独占インタビュー等期待大です。^,^/

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