ベッテル君、ポールtoウィン＆ファステストラップの三冠達成おめでとう！
レッドブルの速さはすごいですね。

レッドブルは車にかなり改良が入ったみたいで、形も大分変わってましたね。フェラーリも一応アップデートが入ったのですが、「僕らはここ2レースで車を改善してきたけど、僕らよりもライバル達のほうがもっと前進しているようだ」とキミが言ってる通りだった･･･ｏｒｚ

スタート後、5番手までポジションを上げるも、終わってみると、予選順位より１つＵＰの8位入賞。1ポイントＧＥＴでした。予選Ｑ２敗退で11番手スタートだったマッサは4位入賞。
最近ではすっかり「その他のチーム」扱いされつつあるフェラーリ。カメラが注目してくれないなら、自分が注目しよう。というわけで、なにゆえキミとマッサで差がついてしまったのか、タイムを比較しつつ、レースを振り返ってみます。

キミ、スタートはとてもよかったです。KERSが効きましたね。ポジションを9番手から5番手まで上げます。マッサも11番手から8番手へアップ。その後バトンに抜かれて9番手で落ち着きますが。

キミの敗因は燃料をあまり積んでいなかったことでしたー。

予選終了時のキミの重量は、654kg。一方のマッサは燃料を自由にできるので、675kgと、キミより20kg以上積んでました。スタート後、とりあえず順位が落ち着いた段階で、1位～3位のベッテル、ウェバー、バリチェロはおいといて、それ以降の固まりの人達の重量とピットインのタイミングを比較すると、↓こんな感じ。

Pos.	ドライバー	予選後の重量	1回目のピットイン	2回目のピットイン
4	中嶋一貴	652.5	15周目	40周目
5	キミ	654.0	16周目	42周目
6	ロズベルグ	661.5	18周目	43周目
7	トゥルーリ	658.0	18周目	46周目
8	バトン	657.5	18周目	49周目
9	マッサ	675.0	23周目	45周目

一貴もキミも軽めなので、後からピットに入る人達よりギャップを築いておかないといけないのですが、そううまくいかず・・・。
まず、軽かった中嶋一貴が最初にピットイン。そして、なぜかハードタイヤからハードタイヤへ交換。ハードタイヤは暖まりが悪いので、一貴はアウトラップに時間がかかりました。そこでピットインしていたキミが逆転して前へ。 ウィリアムズはなぜハードタイヤを履かせたのか？ スタート時もなぜかハードだったし。それはそれで、ギモンです。一貴をニコの前にさせないため？？

さて話を戻して、キミは18周目でピットインしたニコとトゥルーリがピットから出た後、2人に前に出られてしまい、ポジションを落としてしまいます。

19周目の段階で上の表の人達の中の順番は、マッサ→ニコ→トゥルーリ→キミ→バトン→一貴の順。ただしマッサはまだピットインしてません。
が・・・ここでなぜかトゥルーリのタイムがぜーんぜん伸びない。キミはトゥルーリ交通教室へ入校。その間軽くなったマッサは飛ばすことができて、23週目でピットインした後はトゥルーリの前の5番手で復帰できました。

ニコはマッサの前にいたのですが、2度目のピットストップがマッサより3周早く、マッサが2度目のピットストップを終えたときに逆転。そしてマッサは4位GET。

そして2度目のピットストップが49周目と、この中では一番遅かったバトンはキミとトゥルーリの前で戻ります。その後、最終ラップまでニコに詰め寄ってましたが、オーバーテイクはなりませんでした。ちなみに、もし、キミが19週目あたりで、ピットから出てきたばかりのトゥルーリをかわせていたら、8位より上のポジションに届いたはずなのですが・・・。

ようするに、終わってみれば、ここでは予選順位１～2グリッドよりも、燃料積んでるほうがお得だったということなのでした。 もちろん、燃料積んでいて、ちゃんと速く走ることが条件なんですが。
キミとマッサのタイムを比較してみました。序盤20kg以上重いマッサが、キミとさほど遜色ないタイムで走ってたんですねー。実はマッサがんばってました。

LAP	マッサ	キミ
1	1:33.386	1:30.979
2	1:25.435	1:23.632
3	1:23.401	1:23.595
4	1:23.351	1:22.971
5	1:22.880	1:23.000
6	1:22.707	1:22.664
7	1:22.504	1:22.324
8	1:22.550	1:22.251
9	1:22.292	1:22.157
10	1:22.207	1:22.249
11	1:22.285	1:22.431
12	1:22.332	1:22.307
13	1:22.504	1:22.279
14	1:22.796	1:21.656
15	1:22.425	1:21.758
16	1:22.080	PIT
17	1:21.876	1:45.969
18	1:21.905	1:23.223
19	1:21.674	1:25.327	キミ、トゥルーリの後ろで渋滞
20	1:21.683	1:23.704
21	1:21.745	1:23.440
22	1:21.509	1:23.159
23	PIT	1:23.065	マッサピットイン、5番手で復帰。 キミ、トゥルーリの前へ
24	1:44.642	1:23.177

終盤は「もうこの順位で確定だな。キミは8位かー」と思ってたら・・・
9位のグロックがキミよりラップ1秒速いペースで詰めてきてます。気付くとギャップがコンマ5！ すぐ後ろまで詰めてきましたー。

やめて～。2戦連続ノーポイントなんて嫌～～フェラーリは車がダメながらもがんばってるんです～。不利なKERS積んでるんです～。KERS降ろしたくてもKERS搭載用にマシン作っちゃったから降ろせないんです～。これ以上フェラーリからポイントを奪わないで～！！

ぜぇぜぇ・・・
と思ったら。

ん？ キミ、突然22秒台に。なんだ出せるんじゃん。なにゆえ23秒台でずーっと走ってたのか。

というわけで、またギャップが開いて8位キープ。
ポイント取れてよかった。ε-(´∀｀*) ホッ

なんかスッキリしないけど、最後はそれなりに心臓に悪かったイギリスGPでした。

同じタグの記事も併せてどうぞ！

• アロンソの勝利と2009年スパのキミの勝利
• ウェア＆今週末のスケジュール
• キミ・ライコネンのイギリスGPレビュー「開発は正しく進んでいる」
• キミのハンドサインの意味は？
• キミは軽かった！イギリスGP予選後の車体重量発表
• ウォッカ飲んでたか居眠りしてたか!?（イギリスGP予選）
• ボタンを押せ!?

タグ: イギリスGP, ピットストップ

この投稿は 2009/06/22 1:56 AM に 2009年F1グランプリ カテゴリーに公開されました。 この投稿へのコメントは RSS 2.0 フィードで購読することができます。 現在コメント、トラックバックともに受け付けておりません。