海外ラリーを観戦するには

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昨年、私はラリー・ジャパンのほかに、ラリー・フィンランドとラリー・ドイチュラントを観戦しました。今年はラリー・ジャパンはないですし(今後もあるのか不明だけど)、キミの走ってるところを見るために海外ラリーへ行ってみたいと思ってる方も多いかも。そこでちょっとしたアドバイス(役立つかどうかわからないけど)。

かつてはJTBやスバルが観戦ツアーを主催してましたが、現在日本の旅行会社が行っているWRC観戦ツアーはありません。自分で航空券を買い、自力で行く必要あります。が、海外の山道をレンタカーで運転する自身がある方はそう多くはないかと。

・現地ツアーを利用する
私は、現地の空港集合のツアーを利用しました。最大手は、イギリスのRallyTravelが主催するツアー2011年のツアーもすでに受け付け中です。

ここに申し込んだら、日本からの航空券を自分で予約するだけ。ツアーの日数より余分に滞在して観光したいという交渉もOKでした。

キミの公式ファンクラブともつながりがある、Select Motor Racingも観戦ツアーを行ってます。ケビンっていうおっちゃんがやってる・・・。が、ここはF1観戦がメインなのでF1と被っている週末は、RallyTravelに丸投げだったりします。そんなわけで昨年は、ラリー・フィンランド(ハンガリーと被ってた)はRallyTravel、ラリー・ドイチュラント(F1との被りなし)はSelect Motor Racingのツアーで行きました。

ちなみに、基本的にヨーロッパ在住の人向けなので、ラリー・ドイチュラントの場合はピックアップの空港がフランクフルト・アム・マイン空港じゃなくて、フランクフルト・ハーン空港というオチがありました。ハーン空港は欧州では有名な格安航空ライアン・エアーが使用している空港。フランクフルトからかなーり離れています。東京~山梨くらい。

・英語力が必須
ツアーの申込みもやり取りも、当然英語です。が、問題はそこではありません。現地で英語の指示を聞き取れることが必須。厳しい言い方かもしれませんが、英語のヒアリングに自身がない方には、海外ラリー観戦はお薦めできません。

サーキットまでたどり着ければなんとかなるF1と違い、ラリーは1日の間にホテル、サービスパーク、SSから次のSSへと移動の連続。集合時間や注意事項を聞き取れないと、大変なことになります。逆に言えば、F1はサーキットまで行ければあとは自分の席を見つけるだけなので、まぁ何とかなります。

RallyTravelのツアーで言われたことは、「集合時間に遅れた場合は置いていきます。現に私たちは過去に何度もゲストを置き去りにしてます。ルールを守れない一部の人のために残りのは損をするのはフェアではありません」ということでした。ま、その通りなんですけどね(;^ω^)

さらにイギリス人の英語って日本人にはちょっと聞き取りづらいんですよね・・・空港のピックアップ場所から「○○カウンター前でお待ちください」なんて日本のツアーなみの丁寧さとは大違い。「ターミナル○で」っておおざっぱさ。空港について、ツアースタッフの携帯に電話して「私は今、空港の××出口あたりにいるんですけど、そちらはどこに?」って明らかにたどたどしい英語でしゃべってるのに、「×××カフェってのが見える?そこから×××へ・・・」と容赦ないスピードを浴びせかけられました。つまり、電話で自分がいる場所を伝える程度のコミュニケーションができないと、そもそも空港ピックアップすら難しいという・・・。

さらにラリー・フィンランドは大型バスにゲストぎっしりの大所帯で、英語下手な人のためのレベル別ケアなんて望むべくもありませんでした。ドイツは小型バスの少数ツアーでしたが。

英語ができない方は・・・英語ができる人と行く。これしか手はありません。
私の英語レベルでもかなりキツかったです。英語ペラペラの友人と一緒だったので、お世話になりっぱなしでした。

・体力も必須
海外ラリーは、ラリー・ジャパンよりも観戦場所がはるかに自由です。同じSSでもいろんな場所から見ることができます。どこら辺で見るかあちこち歩いたり、時には崖をのぼったりと、かなりワイルド。歩く距離もジャパンよりはるかに長いです!その分、よい場所を押えれば車を近くで見ることができます。
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ラリー・ドイチュラントで。右上の崖の上もテープより奥なら観戦エリアなのです。この崖に貼り付くようにして観戦しました。

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同じくドイツ。ブドウ畑の中にも人がいるのわかります?ここも観戦エリア。ここにたどり着くまでに急斜面のブドウ畑を登りました。激しく疲れた・・・。

大変だけど、自由度が高くて、盛り上がりもすごくて楽しかったです!
フィンランドはみんなお酒飲みまくっててまさにお祭り状態。日本では野球観戦にビールがかかせないように、彼らにとってお酒はかかせない。ラリーが国民に愛されてるスポーツなんだなってよくわかります。ドイツはヨーロッパ中から人が集まっていて、いろんな国の人と話をするのが面白かったです。

さて、今年はどこに行こうかな~?

追記:ナイトフッドさんという旅行会社が、WRCツアーを手がけています。ここ数年は観客減少のため、同社主催のツアーは行われていない(今後も可能性的には低い)そうですが、個別相談で現地の係員を手配してもらうことは可能のようです。HPに書かれている連絡先にコンタクトしてみてください。

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