スーパーライセンス料問題
F1ドライバーとFIAの間で大きな論争となっていた、スーパーライセンスの発行料値上げに関する問題。GPDAは問題が解決するまでライセンス料を支払わないよう呼びかけていましたが、結局支払うことで合意したようです。
このスーパーライセンス料問題について、イタリアの新聞Corriere della Seraに掲載されたキミのインタビュー内容が、いろんなF1関連ウェブニュースで引用されていたのですが(インタビュー内容の日本語訳はこちらのエントリーでご紹介してます)。
それらの記事が、「ライコネン、ドライバーはライセンス料を支払うべきと語る」といったものだったことが、ちょっと気になりました。
例えば、FMotorsportsさんの記事
FMotorsports F1: ライコネン、ライセンス発給料金問題でも同調せず
「費用を受け入れるかどうかは個々のドライバーの問題だと思う。
僕は別に高すぎるとは考えていないし、この問題で誰かと口論するつもりもないよ」とクールに語るライコネンは、どうやらすでに支払いを済ませたとされる3人のうちの一人であるようだ。
うーん・・・。キミは、「高すぎるとは考えていない」なんて、言ってないはず・・・。
キミはこう言ってるんです。
「ライセンス料が適正な価格であるなら、みんな支払うことについて、ある程度は満足している。スーパーライセンスが他のカテゴリーに比べてなぜこんなにも高額なのか、わからないよ」
原文:Tutti sono più o meno contenti di pagare la licenza, basta che il prezzo sia ragionevole. Non si capisce perché sia così tanto più costosa di qualsiasi altra categoria.
わたしはイタリア語がわからないので、Google翻訳で英訳した内容とウェブで入手した情報をもとに日本語訳を載せました。それが間違っている可能性もあるので、イタリア語ができる友人に尋ねてみたのですが、上記の訳で間違いないようです。「僕はこう思う」という1人称ではなく、3人称が使われているので、意味的には、「なんで他のカテゴリーより高いのかについては誰も知らないけどね・・・」といった感じらしい・・・。
そもそもキミは、「ライセンス料が適正な価格なら」という条件付きで「ライセンス料を支払うことについては納得」しているわけで、それは他のドライバーだって同じじゃん!と言いたい・・・orz。
前ワールドチャンピオンにして、いつも我が道を行くライコネンの発言なら、簡単に釣れるからなんだろうけど・・・。
ちなみに、このスーパーライセンス料騒動は、2007年から2008年シーズンにかけて大幅に値上りしたことが騒動の発端でした。
それまで
1725ユーロ(約21万円)+1ポイントあたり456ユーロ(約5万6000円)+保険料2615ユーロ(約32万3000円)だったのが
2008年 から
10000ユーロ(約124万円)+1ポイントあたり2000ユーロ(約24万7000円)に。保険料は据え置き。
さらに2009年から
10400ユーロ(約129万円)+1ポイントあたり2100ユーロ(約26万円)+保険料2720ユーロ(約33万6000円)に値上げ。
この無茶苦茶な値上がりはスゴイ。さすがモズレー。
現ワールドチャンピオン、ハミルトンの今年のライセンス料は21万8920ユーロ(約2706万円)だそうで。
ちなみに、実はハミルトンの2008年のライセンス料は22万8千ユーロ(約2818万円)で、2008年のほうが高かったのですが・・・。2007年にハミルトンはランキング2位で109ポイント獲得。2008年はタイトルを取りましたが、獲得ポイントは98ポイントなので、この値段です。
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タグ: Corriere della Sera, FIA, スーパーライセンス
2009/03/04 at 11:59 PM
これが誰かのおこずかいになると思うとやっぱりyokunaiwaiと思うのであります。琢磨がレッドブルのサードドライバーおめでとう。
2009/03/14 at 1:34 AM
>yokunaiwaiさん
コメントありがとうございます。レスが遅くなって申し訳ありません。
F1のお金の行方は、不透明ですよね。。。
F1が純粋に好きなファンのために、運営側はもうちょっとクリアにやってほしい。鈴木亜久里さんが「ホントに汚いやつらばっかり」と言ってたのが印象に残ってます(^^;
琢磨はレッドブルとは結局契約できず・・・一体どうなるのか。琢磨のようなアツイレースをしてくれるドライバーが消えてしまうのは、本当に悲しい。。。