キミ・ライコネン、ヘレステスト後インタビュー

Formula1.comに掲載されているキミのインタビューです。ヘレステストのキミ担当日が終わり、初日はトップタイムでした。そのタイムをどう見ているのか、テストでの感触、今年についてなど、様々な質問にキミが答えています。


Exclusive Q&A with Lotus’s Kimi Raikkonen
ロータス、キミ・ライコネン独占インタビュー

1330128sコックピットで過ごした2日間の後、2つのことが明らかになった―F1はキミを恋しがっていて、キミ・ライコネンもF1を恋しがっていた。2年前、彼をラリーへ向かわせたつまらない事はいまだにある。しかし、今、2012年スペックの「アイスマン」は、キリリと冷やされているようだ。変わっていないもう1つのことは、彼のペースだ。今週のヘレス・テストでの初日、ロータスで最速タイムを出すことで、それを証明した。ライコネンはさらに説明する・・・

あなたはヘレスでの初日、ベストタイムを刻みました。車のマジックのおかげ?キミマジックのおかげ?
さあ、わからないよ。初日、車はよかった。しかし2日目にはさらによくなったと言わざるを得ない。5番手タイムしか出せなかったのは、違うことを試していたからだ。だけど、F1の世界に戻って、テスト初日ですぐにベストタイムを出せたのは、悪くないね。自分にとってもいい気分だ。だがもちろん、タイムの価値を正しく位置づけるには、ほかのみんながどういったプログラムで走っていたかを知る必要がある。それに、タイムはレース本番でのみ意味があるって知らないはずないよね? うん、だから、よかったよ。でも大したことじゃない!(笑)

車では快適だった?
ハンドリングがより簡単だと感じるときもあったよ。だけど、トータルでは車にはとても満足している。確かに、改善すべき点は常にあるけど、ロータスと自分自身にとって、悪くないスタートだと言える。今の時点では、3者全てにとって、つまり、チームとタイヤと僕にとって、魔法の言葉は「マイレージ」だよ。

あなたは2日目には117周しました。何か感じ始めた?以前F1をドライブしていたときと比べて何も違いは・・・?
なにも。問題は出ていない。だからこそ、前もってエクササイズしたんだ。

タイム表のトップにいることは、あなたを元気づけたんじゃないですか?2年間離れていた後も、スピードを失っていないと。
正直に言って、自分がスピードを失っているかもしれないと考えたことはない。バレンシアで古い車をドライブしたとき、問題ないとわかった。すぐさま、感触を得ることができた。もちろん、確実に100%ではないが、ほぼ完全に近づきつつある。

F1を去ってラリーに行ったとき、あなたは単調さについて話していたね。同じトラック、同じホテル、同じ人々、そして同じ質問・・・
・・・そして何も変わっていない。信じてよ。僕は何も変化を期待していなかった(笑)。確かに、その点ではラリーははるかに素晴らしい。だけど、それがF1の一部だし、もしこのカテゴリーでレースをしたいなら、あらゆることを受け入れなければならない。

では、これらのマイナス面にもかかわらず、あなたはF1がとてもエキサイティングで、戻ってきたいと気付いたわけ?
レーシングはとてもエキサイティングだと気付いて、恋しくなった。それにF1がレースの頂点だ。だから、それを選んだ。

ではF1カーは、あなたが人生でできる最高のものだと言ってもかまわない?
人生でできることには、もっとあるのは確かだよ

だけど、プロフェッショナルのレベルでは・・・
僕が言ったように、もしレースの頂点で競争したいなら、F1でやるべきだ。だからこそ僕は楽しんでいる。色んな側面はあるが、頂点でレースができるというメリットのために受け入れなければならない。

おそらく勝利も恋しく思っているでしょう・・・
僕が勝利を恋しがっているかどうかは、わからない。もちろん、誰だって負けるよりは勝つほうがいいに決まってる!(笑)だけど、いつも勝てるとは限らない。僕が勝つことに慣れているというわけじゃない。

昨年、チームは厳しい1年を過ごしました。あなたは、グランプリで勝てない車で戦っていたこともあったけど。それは心配?
ああ、簡単に勝てる車には何年も乗っていない。2009年も勝てる車じゃなかったよ。みんなはそのことを簡単に忘れてしまうようだけど。それに、どのくらい頻繁に勝ってた? オーケー、僕はF1でいくつか素晴らしい勝利を飾った。だけど、僕がF1にいた期間と比べてみれば、そうしばしば勝ってたわけじゃない。確かに、キャリアの一部ではあるけどね。

復帰のアイデアは、いつ具体化したの?
NASCARをやっていた夏の間だよ。皆とホイールトゥホイールで直接戦うのを楽しんだんだ。それを恋しく思っていたことに気付いた。ラリーでも、他者を相手に戦っているが、物理的にではない。自分が恋しかったのは物理的なことだったんだ。その後、具体化した。マネージャーに話して、マネージャーが僕のために動き始めたんだ。

なぜウィリアムズとの交渉は破綻したの?
双方が満足する解決作が得られなかったというだけだ。一方があることを要求する。他方が別のことを要求する。すると、だんだん離れていく―そういうことだ。人生ではそういうときもある。それに悪いことが良いことに変わるときもある。僕は今、とても満足している。

ロータスチーム代表のエリック・ブーリエは、あなたが加わるとチームに告げると、すぐさま士気があがったと話していました。士気をあげる人になると想像していた?
チームが昨年厳しいシーズンを送ったのは知っている。だけど彼らは素晴らしい人達だし、彼らに加わって、これまで素晴らしい経験をした。これからも、彼らとよい経験を共有できればいいと思う-そうすれば、ずっと士気は上がるだろう! 今シーズンの僕の目標は何かと聞かれるが、答えはわからない。最初の数戦まで待つ必要がある。そうすれば、ヒントを出せるだろう。

2年間離れていた間、まったくグランプリに来なかったね。なぜ?
モナコには2度来たよ。だけど、車を観るためじゃない。仕事のためだけだ。それに、もし僕のように車がどう変わっているのかとても興味があって、それを正しくチェックしたいなら、テストに来るべきだ。そしてもしレースを観たいなら、TVで観ればいい。

2年間の後、目立って変わった点はある?
何も。タイヤと、タイヤのメーカーが変わったという以外は。車はそれほど変わっていない。それ以外はまったく、いつも通りだ。

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