リタイヤ~!ラリー・フランス

2010年WRC » この記事

シトロエンとローブの母国ラリー、フランス!Day1からローブが好調。キミも常時7番手走行でなかなかよかったのですが・・・Day2で2度のコースオフ。1度目は30分以上ロスしたものの、なんとか復帰。しかし2度目は深く落ちて戻れず。当初はスーパーラリーでリスタートと言われていたのですが、結局リタイヤ決定という苦いラリーになってしまいました。

来るスペインを前に、車を温存するという理由でDay3は走らないと。

キミのコメント
「カタロニア(ラリー・スペイン)を前にして、車を壊すリスクを負う意味はない。スペインでも同じ車を使うのだから。ここのコンディションはスペインとは違うから、明日運転しても学べることは多くないだろう。明日も困難なコンディションが予想されるから、何も学ぶことがないなら、アクシデントのリスクを犯さないことを決断したんだ」

一方、ローブは7年連続の7度目のタイトルを決めました。シューマッハですら連続のタイトルは5度だから、それ以上の価値ですね。もう強すぎ!スペイン、GBの2戦を残してタイトル決定とは。またDay2途中までは、またもローブ、ソルド、オジェで表彰台独占かと思われましたが、オジェがDay2リタイヤでペターが3位浮上(オジェはスーパーラリーでDay3に戻ってきました)。

あまりミスをしないオジェもやってしまってるし、ローブ初め、トップドライバーが口々に「滑りやすくてトリッキー」と言っていたステージ。ウェットがちで路面には泥が多い状況だというのは伝わってきてました。オジェは「人生で最悪」とまで言っていましたし。

しかし写真を見ると、これはすごい。



本当にターマックラリー??? 2枚目、3枚目なんて普通にグラベルじゃ??

キミのコースオフシーン動画
1回目。観客の助けを借ります。最終的にはロープが必要になり、30分以上のロス

2回目。つるるーって滑るように落ちてる・・・・

カイさんのコメント記事です↓

http://www.maxrally.com/features/entry/my_day_with_kaj_lindstrom/

My day with: Kaj Lindstrom
ラリー・フランスの2日目は面白かったけれど、簡単ではなかったよ。僕らは全ステージ、何とかフィニッシュできそうだったけれど、2度コースオフしてしまった。明日は、スーパーラリーのおかげで最終日のスタートが切れるだろう(※実際にはその後リタイヤすることになりました)。だけど、全く同じというわけではない。モチベーションは消えていくから、競争というより、テストに近くなるよ。

僕とキミは、7番手でDay2をスタートした。この状況では、全然悪い位置じゃなかった。昨日経験したような状況のアスファルトラリーは、見たことがないよ。アスファルトのステージというより、戦場だったね。どこも泥だらけでグリップはゼロか、ゼロ以下だったよ。

今日も同じ問題があった。自信をつけることなんか不可能だった。2つ目のステージを半分過ぎたところで、泥の上を滑るようにコースオフしたんだ。多分、時速20kmくらいのコーナーだった。

このラリーには本当にたくさんの観客がいるけど、必要なときには周りに誰もいないんだ。僕らには10人かそこらの観客しかいなかった。何とか車を道に戻すことができたけど、30分ほどすぎてしまい、よい結果を得るチャンスはなくなった。

最後から2番目のステージでもまた問題が起きた。車はワイドになってしまい、コーナーのアウト側でスタックしてしまった。明らかにとても危険な場所だった。他の人たちが僕らにぶつからないよう、僕らは車から降りなければならなかった。そして残念ながら、僕らの今日の仕事はそれで終わってしまった。

クリーンな状況では、僕らは最終的にトップ6近くに行けたと思う。それは、キミがたった3度目のWRCターマックラリーとしては、素晴らしい結果だっただろう。

全体的に、この数ヶ月でキミはかなり進歩したと思う。特に、ペースノートにおいて。フィンランドは、重要なターニングポイントで、それ以来どんどんよくなってるんだ。それを証明する具体的な結果は見せていないかもしれないけど、ポテンシャルは絶対にあるんだ。僕らがスリップしたことに関しては、着実にミスなしでやってきてて、ちょっと小さなミスをしただけなんだ。実際、昨日は全ステージで7番手を出したんだから!

前F1チャンピオンでも、全く新しく学ぶことばかりの活動を始めるのは簡単じゃないよ。でもキミは本当に熱心に取り組んでいるし、常にオンボードで新しいアイデアになじむ準備ができているんだ。

彼と、僕が以前コ・ドライバーをしていたトミ・マキネンの間には、かなりの共通点があるよ。2人とも決意が固い。素晴らしいユーモアのセンスがある。そしてものすごく速いんだ。

経験豊富なカイさんをして、「経験したことがない」を言わしめるラリー・フランス。キミのようなド新人にとってどれほど難しい状況だったか・・・Day3はリスタートしないと流れた直後は、なんか変に思ったのだけど(これ以上車壊されたらたまらないチームの判断?とか、レッドブルマネー尽きた?とか)
ちょっと状況が状況のような・・・。

いつもキミをかばって「キミは進歩してる」と言い続けてくれるカイさん。ありがとう(ノД`)

カイさんもいっつも温厚というわけじゃなくて、どうしようもないドライバーに対しては激怒するときもあるので、キミへの言葉は思ってる通りなんだと・・・。

カイさんブチ切れ動画↓

この時のドライバーはスウェーデン人。ノートも英語だし、英語でしゃべってるので内容がわかった!
コーナーでブレーキ遅すぎてぶつかる→再びノートを読み始めるカイさん。んが→「おま、待て!待てったら。ピー。オレの言うこと聞けって(怒)」→サスペンション壊れてる→「止まらなきゃいけないそこ止めろ。 止まれ、止まれ、止まれ、止まれ!(ドライバーをこづきながら)」→車、止まる→「バカか、脇に止めろ。道の真ん中に止めてどうする(怒)」

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ところで、今回は海外のキミファン仲間が揃って応援に出かけてました。世界的に有名な人たちがこぞって。(キミファン的に)超豪華メンバー。
Twitterなどで報告聞く度に「ああ、うらやましい。私もフランスにいたら・・・」と思ったけど、ブドウ畑をみた瞬間に「げ・・・」とひいたしまった軟弱者です(;^ω^)。今回の舞台はドイツ国境に近く、ラリー・ドイチェラントの場所からも数十キロしか離れてないんですよね・・・トリーアもドイツといっても国境付近でしたし。 つ ぶどう畑の美しさと恐怖~ラリー・ジャーマニー写真&動画 | @Kimi

ただ、動画などを見ていて思うのは、やっぱり日本と違って観戦エリアが自由だなーってこと。まぁ、その分歩き回る距離も長くなるので大変なんですけど・・・。ローブ地元とあって、観客数はものすごいことに。何度も何度も観客が多すぎるという理由でステージが遅れてました。Day3にはSS19がキャンセルになったし。それなのに、キミが助けを必要としてるときには、人がいない・・・。

ちなみに、ラリー・フランスの観戦は無料! タダ!
逆に海外の人たちにラリー・ジャパンのチケットの値段を教えてあげたら仰天してました(;^ω^)
フィンランドは55ユーロ、ドイツも59ユーロだったし・・・あ、週末通しの値段です。

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