まもなくラリー・ジャパン。キミファンには、今回がラリー初観戦という方も多いのではないでしょうか。ラリー観戦はF1観戦とはまったく異なります。それ相応の準備をしないと、大変なことになってしまいます。 わたしもラリー観戦は初心者ですが、フィンランドとドイツで得た経験をもとに、思いつくまま書いてみます。

・アイテナリーの確認
サーキットに行けば最悪どうにかなるF1とはまったく違います。朝から晩まで数日間、移動の連続。アイテナリーを熟読して、計画を立てましょう。
各SSのスタート時間が書いてあります。テレビではWRカーの上位勢しか放送されませんが、ラリーでは実際には100台ほどの車が出場してます。上位20台は2分おき、それ以降は1分おきにスタートします。１つのステージが終了するまで、けっこう時間かかります。
金曜日のコイカ林道は全車両が通過するまでステージから出られないそうなので、札幌に戻ってスーパーSS観戦を予定してたり、サービスパークに行くには、移動時間に注意したいところです。

決められた席で観戦するF1と違って、同じ観戦エリアでも人によって好みのポイントが異なるもの。複数人のグループでレンタカーをシェアしてる場合、同じSSでもはぐれてしまうことが考えられるので、シャトルバス乗り場や駐車場に戻らなければいけない時間をあらかじめ確認しておきたいところ。ラリーは街から離れた場所で行われるので、携帯が圏外で連絡とれないってこともありえます。わかれる前に時間の確認を。
ちなみに海外のツアーでは、集合時間までにバスに戻らないと容赦なく置き去りにされます。時間に遅れたら自力で移動しろって。

アイテナリーはこちらからダウンロード。
http://www.rallyjapan.jp/j/2010/08/post-35.html

・サービスパーク
競技車の修理や給油を行う場所です。F1のピットみたいなもの？ 多数の車がとまっているので、広いです。
今年のサービスパークは、札幌ドームから2.7kmほど離れた月寒ドームに設けられています。毎日朝、晩、そしてSSの合間の決められたサービス時間帯に、ドライバーはサービスパークにやってきます。ガレージの前で待っていると、サインをもらえる・・・かも。
ペターとかローブ、ソルドなどは、サービスパーク前で待ってるファンにサインを書きに出てくることもありました。が、キミはほとんど出てこず。すぐ車に乗って行ってしまう、帰ってきてもすぐ車から降りて奥に引っ込んでしまうことが多い。。。ファンに手を振ってくれたらまだマシ。２時間サービスパークの前で立ってても一瞬しかキミの姿を見られないってことも覚悟しておきましょう。
まぁそれでも数メートルの距離で生キミが見られるってのは、ラリーならではですが。

・リエゾン
SSから次のSSまで、ラリーカーは普通の車と同じように道を走ります。キミだって信号があれば止まります。スピード出し過ぎると警察につかまります。移動中にラリーカーと遭遇することもしょっちゅう。だけど、リエゾンを走っている間も競技中。決められた時間に着かないとペナルティになってしまうので、好きなドライバーに遭遇しても、信号待ちでサインねだるとか邪魔しないようにしましょう（＾＾；

 

■持ち物
林道SS観戦も予定されてる方、鈴鹿に行くような準備で行ってしまうと、冗談ではなくとんでもないことになります。軽い登山なみの装備が必要。しっかり準備を！

・服装
暑いときから寒いときまで、晴れから雨まで、あらゆる状況に対応できるように。
晴れれば北海道といえど暑い、フィンランドだってまさかの37度。が、朝晩は涼しいだろうし天候次第では寒いことも。半袖＋長袖重ね着で、柔軟に対応できる服装がベスト。ウィンドブレーカーなど風を塞ぐ上着も忘れずに。

・雨具
いつ雨が降るかわからない。折りたたみ傘、カッパを常に携帯。屋根なし席でF1観戦経験がある方はわかると思いますが、コンビニや100均で売ってるようなポンチョだと、長時間の雨では蒸れるし中まで染みてくるしで心もとない。ゴアテックスのレインウェアだと蒸れずに快適。高いけど。モンベルとかアウトドア専門店で売ってます。私が愛用してるのは、モンベルのレインジャケット＋レインパンツ（雨予報が低いときはレインスカート）。レインジャケットは寒い時にはウィンドブレーカー替わりにも使えるので。

・靴
汚れてもいい歩きやすいスニーカーなどを、2足以上。雨が続くと夜洗っても1晩では乾きませんし、汚れたら最悪捨てればいい程度の靴があると気が楽。
雨に備えて、靴には防水スプレーをこれでもかというほどふりかけておく。あるいは靴用レインカバーを用意しておく。 歩く距離が長いしドロドロになるから、オシャレな靴を持ってきても無意味～。

・キャップ、帽子
日差しが強いと、ツラい・・・日よけの意味でもあると便利。レッドブル仕様のアイスマンキャップ買うとかね。札幌でも売ってると思いますー（多分）。ほか、フィンランドとドイツでは日差しが強い日はサングラス必須でした。土埃よけにも。ラリージャパンでは観客エリアからコースまで遠くて土埃は浴びれないらしいので、風がつよい日以外はサングラスはいらないかも。

・折りたたみ椅子
これは必需品！！！
ラリーは「待ち」の時間がとても長いです。全車両通過しないと出られないステージもあるし。レジャーシートでは場所を取るし、地面にじっと座ってるより椅子のほうが楽です。Twitterで教えてもらった折りたたみ踏み台タイプが、サービスパーク前とかステージ前とかで人ごみに埋もれるときに便利でした。

フィンランドの様子。キャンプ用のでかい折りたたみ椅子を持ってきてる人が多数。車で来てるから荷物運びやすいからか？ラリーカーが来る前に、すでに酔っ払って寝てる人が多数いるのもフィンランドでは当たり前の風景（＾＾；


中にはデカいソファを持ち込む客も・・・。どうやって持ってきた・・・？？

 

・食料、飲み物 超重要！
ラリーでは、食べ物を売ってるスタンドがもしあればラッキー。基本ないと思ったほうがいい。なので、お昼ごはんは朝のうちに調達して持参しておきましょう。トイレも、近くにあればラッキー。ない可能性もあるので、水の飲み過ぎには注意（でも飲まないのも危険です）。チョコレートは暑いとドロドロになるのでやめたほうがいい。キャラメルとか飴とか、手軽にエネルギー補給できるものを持っていると安心（すごいサバイバル・・・）

・ゴミ袋
雨や朝露で地面が濡れているとき、荷物を置くために使ったり、椅子を忘れてしまったら敷物として、最悪カッパにもなる便利グッズ。２～３枚、持っておきたい

・日焼け止め
ラリーでは屋根なんてないから直射日光が避けられない～

・虫除け
ステージによっては虫が多い場所もあるそうです。ちなみにフィンランドも蚊が多かった。。。虫刺され薬も忘れずに～。

・ウェットティッシュ
手が泥で汚れるので。食事どきに手を拭きたい。トイレも、あって簡易トイレ。手なんて洗えないのが当たり前～。

・サインをもらう準備
いつどこでドライバーに遭遇するかわからないので、常に用意しておきたいもの。

さらに写真撮りたい人はカメラ。ラリージャパンではラリーラジオはあるのか？ FMラジオとかも。

ラリーではけっこうな大荷物になります。斜めがけカバンかリュックか・・・。斜めがけは物をすぐ取り出せるのが便利。でもリュックのほうが体にかかる負荷が均一で楽です。
一番よいのは、大きな荷物はリュックに入れ、お財布など必要なものをすぐ取り出せるよう小さな斜めがけポーチと併用する方法かも。

かなーり歩くので、夜ホテルで休むときに急足時間とかサロンパスとかあると、翌日の疲労を若干軽減できます。ラリーは数日間にわたって朝から晩まで大忙し。体力勝負です！

「F1とは違う・・・」と、F1との比較で書いてしまいましたが、ラリーは全然別のスポーツ。ラリーならではの楽しみがあります。自分好みの観戦ポイントを探したり、ステージごとに違う風景を楽しんだり。ドイツでは特にヨーロッパのいろんな場所から来てる人が多かったので、「どこから来たの？」をきっかけに、周囲の人との会話を楽しんだり。
F1サーキットでも、海外観戦でほかの人と知り合ったり話をしたりする機会はあるけど、同じドライバーを応援してる人同士なら気が合いやすいけど・・・という雰囲気が多少あるように思います。ラリーは応援してるドライバーに関係なく気軽に話せるし、「ラリーが自体が好き」という人も多かったです。自分なりのラリーの楽しみ方が見つかりますように。

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この投稿は 2010/08/31 4:04 PM に 2010年WRC, WRC現地観戦記 カテゴリーに公開されました。 この投稿へのコメントは RSS 2.0 フィードで購読することができます。 現在コメント、トラックバックともに受け付けておりません。