ライコネン、ブラジルGP直前最新インタビュー

2008年F1グランプリ » この記事

autosport.comに、ブラジルにやって来たばかりのキミのインタビューが掲載されているので、ご紹介します。

去年はブラジルでフェラーリが強かったけど、今年は少し難しいかもしれない、とちょっと弱気な発言が気にならなくはないですが・・・。ただフェラーリが1-2でもハミルトンが3位ならハミルトンがチャンピオンなので、ハミルトンが何らかのミスかトラブルで5位以下にならなければなりません。まさに「人事を尽くして天命を待つ」の状態でしょうか。 とはいえ、キミの言うとおり、どうなるかは見てみないとわかりませんね!

キミにはもうプレッシャーはあまりなさそうで、リラックスした様子なのが、ファンとしてはうれしいです。


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Q &A with Kimi Raikkonen

キミ・ライコネンはチームメイトのフェリペ・マッサをチャンピオンシップでサポートする準備を整えて、ブラジルにやって来た。

レース開幕前の木曜日、レポーター達を前にして、このフィンランド人は彼が昨年見せたように、何が起こるかわからないと述べた。

Q.この週末、フェリペを助けるために何ができますか?
キミ:最終的には、僕ら次第ではないから、1-2を狙うだけだ。(フェリペがタイトルが取れるかどうかは)マクラーレンにかかっている。彼らが3位になったら、僕らにはどうしようもない。第1の目的は1-2を取ることで、その後はどうなるか見てみるしかないね。運も少し必要だ。僕らが最終的にどうなるか、見てみよう。

Q.今年も、去年のようなパフォーマンスと結果を期待していますか?
キミ:確かに、去年僕らは強かった。そして、その前の年も強かった。今年は少し難しいかもしれないね。今年はタイヤが少し違うし、多分去年と同じほど良くはないだろう。だけど、僕らの車がここで速いことを願っているし、とにかく力強いレースをしなきゃいけないね。

Q.天気についてはどう思いますか。
キミ:わからないよ。地元の誰かのほうが、もっとよく知ってるんじゃないかな。去年はすぐ暑くなったり寒くなったりした。あっという間に変わるんだ。天気を最大限利用して、天気が変わるときに正しい判断を下すことが必要だよ。

Q.今や、ルイス・ハミルトンやセバスチャン・ベッテルのような若いスターが大勢います。F1では、30歳を回ったドライバー達のスペースはありますか?
キミ:僕は29歳だから、そんなに年寄りじゃないよ! 他にも年上のドライバーはいるよ。僕もF1で長くいるけど、F1にとどまりたいと思えば、簡単に4年や5年はいられる。30歳でも31歳でも、ここにとどまるだけの素質があれば問題ない。今ですら、35や36のドライバーが何人かいるじゃないか。どのチームにいて、どうやっているかによるんだ。年齢がいくつかという問題じゃないよ。

Q.新しい世代に感心していますか?
キミ:確かに彼らは素晴らしい。彼らはよいレースをしている。みんな、いつも若いドライバーを獲得しようとしているし、若い人がいるチームは強いレースができるだろう。

Q.2009年の新しいレギュレーションについてはどう思いますか?
キミ:新しいルール、新しいタイヤ、チームやドライバーが知らない別のこともあるから、来年僕らがどうなるか、そしてチーム間の差がどれくらいになるかを語るのは難しい。これまではみんなに同じ規制があったから、小さいチームがビッグチームに追いつくことができた。来年は、ビッグチームにアドバンテージがあり、来年新しい車で最初にもっともよい仕事をした者が、大きなアドバンテージを持つだろう。これまでよりもチーム間に大きな違いが出るだろう。

Q.フェラーリは予選でタイヤの問題を克服できると思いますか?
キミ:ここでも、前の数レースででも、ひどく劣った違いがあるとは思わない。天気がどうなるかのほうが大きいね。前の数レースの予選ではとても良かった。だから確実に、僕は良くなっている。だけど、見てなきゃわからない。天気とサーキットの路面については、やるべきことがたくさんある。昨年、僕らはここで強かったから、僕らができることを見てみよう。

Q. 「フェリペをサポートするつもりなのか」と、何度聞かれたかわかりますか? それはあなたにとって煩わしいことでしたか?
キミ:最近、すべてのレースでいつも聞かれるけど、(フェリペをサポートすることは)当然のことだと思うよ。僕がチームのために何をしなければいけないかは分かっているし、最後には僕らは2つのチャンピオンシップを勝ちたい。他の人はそう言われることが嫌かもしれないけど僕は気にならない。僕がここでやるべきことをやるだけだ。

Q.マクラーレンは気温が低いときに速いように見えます。それは問題だと思いますか、そして彼らに弱点はありますか?
キミ:タイヤの質問はすでに答えたよ。すべて天気と路面に関係するんだ。確かにマクラーレンは一発の速さがある。だけど、この2年僕はマクラーレンにはいなかったから、彼らに弱点があるかどうかはわからない。彼らは強いように見えるし、人や機械的な問題もなさそうだ。今は弱点はないんじゃないかな。僕らはあまり気にしないよ。ベストを尽くすようがんばるし、それで足りなければ、僕らが変えられることは何もないだろうね。

Q.来年スリックタイヤに変わることで、あなたのドライビングスタイルも変わりますか?
キミ:ルールは過去にも変わったことがあるし、大体みんな同じような方法で運転している。ほかと違うドライビング方法は変える必要があるからね。だけど、車が思うように動くようトライして、それから思うように運転する。さっきも言ったように、新しいルールで新しい車だから、どうなるか述べるのは難しい。僕らが新車を手にするのを待たなければならない。そして、冬の間に、新しい車と新しいタイヤについて、もう少しわかるだろう。そしてチームは来年のルールに合わせて車を変更するだろう。新車を手にして、初めて答えがわかるんだ。

Q.慣れるのにどれくらいかかりますか?
キミ:そう長くはかからないと思う。今、僕らには新しいタイヤと新しいパーツがあるけど、冬の間に少しアイデアが浮かぶだろう。いくつかテストしなければいけないし、新車に関する新しいことすべてを学んでいるところだ。でも、長くはかからないよ。

Q.あなたはかつてファン-パブロ・モントーヤ、デビッド・クルサードと一緒に働きました。あなたはマッサがこれまでのチームメイトでもっとも強いと思いますか?
キミ:いろんな条件が違っているし、車も、過去において誰がどうハッピーだったかもね。確かに、これまでのチームメイトで彼は最強の一人だ。お互いプッシュしてチームを前進させることができるのは、よいことに違いない。だけど、彼はチームメイトの1人だよ。

Q.去年、あなたはチャンピオンシップで戦うためにここに来ました。今年、あなたにはもうチャンスがありません。2007年から何かを学びましたか?

キミ:今年は僕にはチャンスがない。去年は、僕はわずかながらチャンスがあり、勝つことができた。今年、僕らが犯したミスから学んで、いろんなことを試した。来年はもっとよく理解できるだろうし、確かにそれが僕らの助けになる。

Q.チャンピオンシップはどうなると思いますか? フェリペとルイス、よりプレッシャーがあるのはどちらでしょう?
キミ:フェリペは、何も失うものはない。僕らが1-2だったとしても、十分でない。マクラーレンがミスをして、5位以下になる必要がある。最終的には、彼らは僕らよりも失うものが多い。彼らはよりプレッシャーがあるだろう。僕らには運も必要だけど、彼らが週末とても悪ければ、それほど難しいことではない。今年すべてのレースを見ても、彼らは大体、トップ4かトップ5には入っている。難しいかもしれないが、しかし誰にもわからない。

Q.マクラーレンとフェラーリでレースをするようになってから、今年が最悪のシーズンですか?
キミ:いや、僕はそうは言ってないよ。僕はマクラーレンでの最初の年に、シーズンを通して、6つか7つのレースしかフィニッシュできなかったと思うと言ったんだ。時には難しいシーズンはあるものだ。去年僕がチャンピオンシップで勝った後は、もう少し難しいシーズンだった。それに彼らはさらに接近しているしね。確かに、いくつかよいレースと、良いプランがあった。全体を通しての結果は僕らの望んだものではないが、簡単にはいかないシーズンの1つにすぎないし、僕らはいくつかミスをした。良くはかったけど、僕の人生で最悪というわけでもない。

autosport.com – F1 News: Q & A with Kimi Raikkonen

 

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そうこうしてる間にフリー走行1回目も終わり、2回目が始まってます。1回目はマッサ、ハミルトン、キミの順で、トップ3はコンマ2.02の僅差。ちょっと雨が来てるようで、キミはスピンしてしまったようです。2回目は今のとこを、マッサが最速のようです。

キミは今年の最多ファステストラップ賞をもらいました。冒頭の写真が、その賞をもらった時の写真です。まぁ、いくら最速でもそれが正しいときに出せなければ意味がないので、キミにとっては多分どうでもいい賞だと思いますが・・・

モントーヤやクルサード先生といった過去のチームメイトの話が出てきたとき、ニックがすっかり忘れ去られているのが、気になってしまいました(;^ω^) 。キミがF1デビューを果たしたザウバー時代のチームメイトは、ニック・ハイドフェルドだったのですよ~。

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