【WRC観戦記】パワーステージ!(ギリシャ日曜日)

2011年WRC » この記事

最初にお詫びを。この記事には、キミが登場しません・・・それは日曜日にキミを見ていないから(おい)。すみません、すみません。
でも、自分的にはものすごくハッピーな1日でした。なぜなら、セバスチャン・オジェ&ジュリアン・イングラシア組がこのラリーで勝ったから!

実は、ラリー・アクロポリスでは、もちろんキミのことも応援していたけど、ジュリアン(イングラシア)のことを応援していたのです。
木曜日のセレモニアルスタート前に偶然ジュリアンと少し話をして以来、ファンになったのです。ラリーXモバイルのインタビューで書かれていたようなのでご存じの方もいるかもしれないけど、ジュリアンは日本人のファンからもらった小さな招き猫をお守りとして必ずラリーに持って行っているとか。私はそのことは知らなかったけど、ジュリアンからその話を聞いて、日本のものを大切にしてくれているのがうれしかった。そんな人を応援せずにはいられないですよね(´∀`)

さて、日曜日といえば、パワーステージですよ!今年から導入された新制度。最後に、4kmほどの短いSSでタイムを競います。このステージのウィナーには3ポイント、2位2ポイント、3位1ポイントが与えられるので、これまで消化戦になりがちだった最終SS、各ドライバーが本気のアタックを見せます。このステージはテレビの生中継もあるのです(日本のTV局ではライブはないですけどね)。

フィニッシュ地点の奥には、暫定首位のドライバーが待機して、モニターを見ながらステージウィナーとなれるのか、ハラハラしている表情を見ることができます。というわけで、そこに行ってきました。

このステージは、リバーススタート。

DAY1にマシントラブルで順位を落としていた、ヤリ-マティ(ラトバラ)がキミの前に走ることに。その時点で、キミの暫定首位はないだろうなとは覚悟していたけど。

マッズ(オストベルグ)のタイムを更新して登場したヤリーマティ。キミはじめ、ほかのドライバーもやっくんのタイムを更新できないので、やっくんが私たちの前にいましたよ。
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しかし、そのタイムをミッコ(ヒルボネン)が更新。

マシンにダメージを負いながらも、速かったミッコ。
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息子ちゃんがかわいい~(ミッコ、最近、奥さんとは破局したらしいけど・・・)
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次に誰がくるのか、まったくわからないという、こっちもハラハラドキドキのパワーステージ!

そして、ミッコのタイムをやぶったのが、オジェ(&ジュリアン)!!!

さらに、ローブを0.009秒という僅差でやぶって、パワーステージを制しました!
同時にラリー・アクロポリスで優勝!!!!
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う、うれしい!!!

ジュリアンとハイタッチしてしまった(´∀`)

パワーステージでは、ステージ勝者によるシャンパンファイトもあります。

パワーステージが終わった後は、表彰式です。ルトラキまで急いでもどらなければ。まぁ、ポディウムセレモニーに間に合えばラッキー程度に思ってました。レンタカーを夕方に返却しなきゃいけないので、ガソリンも入れにいかなきゃいけなかったし。

が、なんとかポディウムセレモニーには間に合いました!
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1位 セバスチャン・オジェ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン)
2位 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ(シトロエン)
3位 ミッコ・ヒルボネン/ヤルモ・レーティネン(フォード)

上位3位によるシャンパンファイト
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ジュリアンの優勝を見ることができて、本当にうれしかった!!!

ちなみに、DAY2の最後に、オジェに自分のタイムを教えたために戦略的スローダウンが成功して、DAY3で路面の掃除役となったローブ様。かなりご立腹で、その後しばらく話題になってましたけどね・・・。

DAY1まででローブがオジェを上回っていたので、ローブがオジェの前に出走します。最終SSのスプリットタイムで、オジェがローブを上回っていたらスローダウンせずにそのまま走るという約束だったらしい。ところがオジェのスプリットタイムにトラブルが起きて、タイムが表示されなかった。そういう場合、ローブは先に約束した条件が成立しないので、自分のタイムをオジェには与えずオジェもわざとローブの下になるようスローダウンはできない、と思っていたらしい。が、チームはすぐさまオジェにローブのタイムを送った。結果、オジェは総合でローブのわずか2.2秒後につけることに成功。DAY3で路面の掃除役になるのを避け、DAY3で素晴らしいタイムを刻んでローブを逆転するのに成功した、というわけでした。ローブ様は、自分の不利になる情報をチームがわざとオジェに与えた、自分に勝たせないつもりだったと激怒されたとか。

タクティクス(戦略的スローダウン)がいいとは思わないけど、現行そういうルールだし、オジェ&ジュリアンは自分の仕事をミスなくキッチリこなした。最も過酷なラリーの1つと言われるアクロポリスで、ミスなく走ることがどれだけ大変か。それをやりとげた人には、優勝の価値があると思います。

また、キミもこの難しいラリーで大きなミスをすることなく、完走。7位入賞でした。
アクロポリスを観戦して、ここが本当に大変なラリーだというのは、わかりました。路面はやわらかいところもあり、硬いところもあり、高低差もあり、そして気候が過酷。そんな難しいラリーを初めて走るキミ。去年までのキミだと、途中でミスをしてリタイヤも多かった。なのに、今年は着実に走りきってます。本当に誇りに思います。トップ勢の走りと比べると、若干コーナーに突っ込みすぎ?と思うシーンもよくあったけど。でも、この人は確実に速くなっている! 派手さはないけど、キミはとても成長していると思う。どこまで成長するのか、見てみたいですね!! とにかくフラットアウトで行くしかないキミも、いずれタクティクスに加われるくらい上位に入れるか?

ラリーが終わった後は、夜にアテネに移動。次の日からは、奇岩がたちならぶメテオラというとこにいったり、サントリーニ島、クレタ島でのんびりしたり、ギリシャ国内を観光しました。
そして、帰りにドバイに泊まって、アブダビのフェラーリワールドにも行ってきた。

ギリシャ国内の観光写真は、こちら

ドバイ&フェラーリワールドの写真は、こちら

というわけで、とっても楽しかったラリー・アクロポリス観戦でした!

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