WRCでのキミの順位は?フィンランド人ドライバー2人が大予想(2)
同郷のWRCドライバー、ヒルボネンとラトバラがキミの順位を大予想。後半です。
後半戦には、キミにとっては2度目になるラリー・フィンランドや、北海道の大地を舞台に行われるラリー・ジャパンもありますよ! さて、2人はキミの成績をどう予測するのでしょうか。
前半部分はこちら
WRCでのキミの順位は?フィランド人ドライバー2人が大予想(1) | @Kimi
■第7戦ラリー・ブルガリア
7月7~10日
路面:ターマック
ヒルボネン ブルガリアではキミはいい結果を出せると思うよ。初開催の場所だから、みんなが同じライン上にいるんだ。
予想:トップから4分遅れ(4位)
ラトバラ ブルカリアはキミにとって、ベストレースの1つになり得るかも。誰も経験したことがない場所だから。それにキミはターマックでの運転はうまいと思う。
トップから5分遅れ(5位)
■第8戦ラリー・フィンランド
7月29~31日
路面:グラベル
ヒルボネン キミはラリー・フィンランドを経験しているけど、厳しいかもしれない。フィンランド中部の超高速なグラベルの道をWRCカーで本当に早く走るのは、難しいんだ。車を完璧にセットアップしなきゃいけないし、100%の信頼性が必要だ。そうでないと、分単位でトップから離されてしまうんだ。
予想:トップから5分遅れ(2009年なら7位)
ラトバラ ラリー・フィンランドはキミには2度目だけど、WRCカーでフィンランド中部をうまく走るのは簡単じゃないよ。
トップから6分遅れ(2009年なら8位)
■第9戦ラリー・ドイツ
8月18~22日
路面:ターマック
ヒルボネン キミにとっては2度目のターマックでのラリーになる。もし雨が降らなかったら、よい結果を出せるかもしれない。でも雨になったら、キミが絶えず変化するトラクションをどうコントロールするのか見てみるのは面白いね。
予想:トップから4分遅れ(2008年なら6位)
ラトバラ 路面はターマックだけど、キミには難しいレースになるかもしれない。アウディのDTMチャンピオン、マティアス・エクストロームが数年前にドライブしたことがあるけど、彼は刻々と変わるトラクションのせいで、大苦戦した。
予想:トップから9分遅れ(2008年なら13位)
■第10戦ラリー・ジャパン
9月8~12日
路面:グラベル
ヒルボネン 日本はキミにとって、グラベルのラリーでベストになるかもしれない。キミが経験を積んだら、日本ではよい結果を出せるだろう。
トップから4~5分遅れ(2008年なら5位)
ラトバラ 日本はキミにとっていいかもしれない。彼はラリー・ジャパンの経験はないけど、さして重要でもないかも。
予想:トップから7分遅れ(2008年なら7位)
■第11戦ラリー・フランス
9月29~10月3日
路面:ターマック
ヒルボネン 今シーズン、キミにとってベストレースになるかも。すでにドライビングやペースノートを作る経験も得ているはずだから、表彰台も狙えるかもしれない。
トップから2~3分遅れ(表彰台)
ラトバラ ラリー・ドイツの後だし、フランスではうまくやれるだろう。だけど、まだトップからは数分遅れるだろう。
予想:トップから9分遅れ
■第12戦ラリー・スペイン
10月20~24日
路面:ターマック
ヒルボネン まっすぐ走れて大胆にカットできるカタロニアのターマックでは、キミはリラックスできるはずだよ。
トップから2~3分遅れ(表彰台が狙えるかも)
ラトバラ 昨年は、ステージが前年とまったく同じだった。今年もそうなら、キミにとっては難しいだろう。ほかの人たちはステージを覚えているから。
予想:トップから8分遅れ(2009年なら8位)
■第13戦(最終戦)ラリー・グレートブリテン
11月10~14日
路面:グラベル
ヒルボネン ウェールズはキミには難しいだろうね。あそこでうまくやるには、経験が必要なんだ。
トップから6分遅れ(2009年なら5位)
ラトバラ ドライビングコンディションが難しいから、ウェールズはキミにとって簡単なラリーにはならないと思うよ。すごく滑りやすいんだ。
予想:トップから8分遅れ(2009年なら7位)
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ヒルボネンは、キミの表彰台もある得ると言ってますよ! 初参戦の年にいきなり表彰台を取れたら、本当に素晴らしいですよね!ぜひ、その姿を見てみたい。
一方、ラトバラはやっぱり厳しめの見方。特に、キミの経験のなさが影響すると見ているようです。
確かに、ラリーは経験がすご~く重要。
WRCでは、本番前に各ステージを2回、下見走行ができるらしいです(ただし、このときは競技用の車ではなく、下見専用の車で)。このときに道のコンディションをチェックして、ペースノートを作成し、本番ではそれをコ・ドライバーが読み上げる・・・のですが、実際にはたった2度の走行で完璧なノートを作れるはずがなく、過去にそこを走った経験が効いてくるそうです。
また、キミはペースノートを作る経験すら、全然足りないわけで。トミ・マキネンが以前インタビューで、キミが初めてラリーに参戦したとき、キミはペースノートを作ることすらできなかった。なので、有視界飛行するしかなかった、といったことを言ってました。
キミ自身も、インタビューで、「F1では同じ場所を回ってればいいだけだけど、ラリーはコーナーごとに全然違うんだ」とよく言ってますよね。いや、F1も十分大変だと思うんだけど、キミに言わせれば「同じところを走ってるだけだから、退屈」らしい(^^; F1をいかにも簡単なことのように言ってのけるキミ(ふかしじゃなくて、本当にそう思ってるんだろうなぁ)だけに、ラリーでも周りをあっと驚かせてくれるかも。
現役トップドライバーがこんなふうに予想をしたわけですが、キミ・ライコネンという人は、まったく予想がつかない異次元ワールドの人だから、はてさて、どうなることやら。よい方に予想外の展開を見せてくれることを期待しましょう!!
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