パーソナルトレーナーが語るキミ・ライコネンの1日
今週、キミはなかなか大忙しだったようです。水曜日には、ロンドンのリージェント通りにオープンするフェラーリストアのイベントに出席。木曜にはバルセロナに飛んで、メディアとの取材に応じ、金曜日はフリー走行。
隔週（ときには２週連続）でやってくるレースに向けて、トレーニングもしなきゃいけない。スポンサー活動もしなきゃいけない。時にはファッションモデルらしきこともしなきゃいけない･･･etc.
そんな慌ただしいF1ドライバーの日常生活とは？ 常に近くにいてドライバーを主にフィジカル面で支えるキミ担当パーソナルトレーナーのマーク・アーノールさんが、キミの日常を語っています。
フェラーリ公式サイトに掲載されていた記事から。
Kimi Raikkonen: daily life and physical preparation
キミ・ライコネン：日常生活とフィジカルトレーニング
バルセロナ、2009年5月7日。カタロニアのピットで、レース週末にむけて慌ただしく準備が進められているなか、私たちはキミ・ライコネンのパーソナルトレーナーである、マーク・アーノルに会った。
彼からキミの日常生活やレースに対する体力面の準備について、いくつか非常に興味深い事実を知ることができた。
マークはテストやグランプリの期間中、キミと一緒にいる。キミがF60から離れている間、多くの時間を過ごすスイスやフィンランドでも同様だ。
「自宅でのトレーニングの日は、午前中、キミは1時間～3時間程度、有酸素運動を行う」「彼はよくマウンテンバイクに乗る。あるいは、トータルフィットネスのために、いくつか運動したりする。午後は、キミは楽しめるスポーツをするのが好きだ。よくバドミントン、ゴルフ、アイスホッケー、それかジェットスキーなんかをやるよ。このトレーニングは、彼の足の筋肉をのばすのに役立つ。ジェットスキーの場合、バランス感覚や、ドライビングに必要な上半身の調整や筋肉作りに役立つ」
マークは、キミとの予定があるときは、常にキミのすぐそばにいて、ここ13年間、この仕事をしている。キミの食生活はどんなものだろう？ 何か特別なものを食べているのだろうか？
「キミの食事はとてもヘルシーだよ。彼の妻のジェンニもヘルシー・フードが好きだからね。朝食には、フィンランドのオートミール粥、チーズ、ハム、卵を食べる。彼はパスタとチキン、サラダが好物だ」
レース週末の間、キミの1日はどんなものになるのだろう？
「予選の日は、9時45分頃に朝食を食べるね。それからトラックに出かける。テクニカルミーティングの後、3回目のフリー走行に出る。ランチは12時30分だ。その後予選、テクニカルブリーフィング、FIAとのミーティングがある。時々、彼は背中と首のマッサージにやってくる。これはドライビングでもっともストレスがかかる部分だからね。それか、ちょっとストレッチをしたり、少し泳ぐこともある。
レース日、彼はトラックに11時15分頃到着する。テクニカルミーティングに参加して、12時50分頃にランチだ。それから、2時に決勝がある。レースの間、キミは半リットルくらい水を飲む」
レースの後、スペシャルプログラムが2日間続き、それから通常のプログラムに戻り、次のレースを待つ。
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アーノールさんは、キミがマクラーレンにいたときからトレーナーだった方です。キミがフェラーリに移籍するときに、一緒にフェラーリへ。キミとの信頼関係もかなり厚いのだと思います。ちなみに、アーノールさんの奥さんはフィンランド人だそうです。
マクラーレン時代の映像ですが、キミの日常のトレーニング風景がよくわかる動画です↓。キミが住んでいるスイスの様子も写っています。この動画を初めて見たとき、キミが住んでいるスイスについて語っているところが、印象的でした。
「静かで美しく、スイスは住みやすいところだ。なぜモナコに住まないのか、とよく言われるけれど、スイスは土地もたくさんあるし、フィンランドに似ている、モナコに住むよりもたくさんのことができる」と。
あと、元マクラーレンのF1ドライバー、マーク・ブランデルさんとキミの体力勝負ビデオも超おもしろいですよ！ まだご覧になってない方は、必見。