2007年秋頃に発売されたFグラフィックスのキミ特集（後に、「キミ・ライコネンー頂点へ」という単行本になった記事）に、「なぜフィンランド人は速いのか」とキミに尋ねたら、「水が違うからね」と答えたという文章があったように記憶してます。

今回フィンランドを訪れ、キミが生まれ育ったエスポーにもちょっとだけ行ってみて、なんとなく意味がわかったような気がする。

フィンランドって、水道水が普通に飲めます。しかも、売ってる水より美味しいです！
スーパーやコンビニで売っているのは、ほとんどガス入りの水。ガス入りミネラルウォーターが何種類も売ってるのに、ガスなしはせいぜい１～２種類。初日はミネラルウォーターを買ってたけど、美味しくないと思いました。

わたしはあまり硬い水が好きじゃないのだけど、買ったミネラルウォーターは明らかに「硬い」という味がした。
それ以来はホテルの水道でペットボトルの空きボトルに毎日水をくんで、それを飲んでました。こっちのほうが口当たりがやわらかく、美味しい。それから売ってる水はまったく買ってません。

水は確かに、他所の国とは違う

そしてキミが生まれ育った辺りは、木々が豊富で、有り体に言えば田舎（といってもヘルシンキから車や列車ですぐ）。とってものどかで静かそうなところでした。
キミがその後どんな豪邸を買っても、昔住んでいた家を改装して、結局そこに滞在したがるのも、わかるような。
そっちのほうが落ち着くんじゃないかな。

キミの家はもともとはけして裕福じゃなくて、キミにカートを続けさせるために両親は仕事をいくつもかけもちして休みなしで働いてたとか。お父さんはタクシードラ一バーでもパブのドアマンでもなんでもやった。息子たちが成功するなんて当時はまったく期待してなくて、ただ子供がやりたいと望むことをやらせてあげたかった。

そしてフィンランドの人たちは、みんな親切！ 空港でもどこでも、メールで質問すればすぐに親切な答えが帰ってきたし、実際にこっちで会った人たちもいい人ばっかり。中でも親しく話をする機会があった３人（２人は去年のスパで偶然しりあったご夫婦、もう１人はキミファンフォーラムで知り合った女の子）は、恐縮せずにはいられないくらい、いい人すぎて。彼らの助けがあるとないとでは、今回の旅はまったく違ったものになっていました。

水もふくめ、そういう環境そのものが、キミのルーツなのかな、と思ったのでした。

キミの実家の近所はこんな風景

p.s.昨日の動画をご覧になったみなさま、どうぞよそに転載しないでください（そんな人はいないと願いますが）。
心の中にだけ記憶してください（＾＾）
わたしの聖地巡礼写真はブログには載せません。ご了承くださいませ～。

それでは、今日から一時フィンランドを離れて、スウェーデン、ノルウェーをまわってまたヘルシンキに戻って来ます。
ヘルシンキモタスポイベントですが、キミは参加しないのではというフィン人の子からの情報。オジェとドイツに向けて準備とか？

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タグ: ラリー・フィンランド

この投稿は 2010/08/03 1:23 PM に 2010年WRC, WRC現地観戦記 カテゴリーに公開されました。 この投稿へのコメントは RSS 2.0 フィードで購読することができます。 現在コメント、トラックバックともに受け付けておりません。