ライコネン「どんな選択でも100%チームに従う」(Autosportインタビューより)

2009年F1グランプリ » この記事

バジェットキャップ問題に関して、フェラーリのFIAに対する告訴は棄却されてしまいました! どうなる!? フェラーリ( ̄△ ̄;)
そして、もう日付が変わって木曜日。モナコGPのフリー走行が始まってしまうじゃないですか。ちょうどautsport.comにキミの詳細なインタビュー記事が掲載されています。チーム内部の様子、アロンソ移籍の噂、フェラーリの告訴棄却などについて質問がされてます。いつもながら下手な訳ですが、これが最新のインタビューだと思うので、ご紹介します。

autosport.com – F1 News: Q & A with Kimi Raikkonen

車はずっと速くなったようだけど、モナコでは何を期待していますか?
キミ:スペインよりは確実によいだろう。僕らは前進したけど、このレースはいつも、通常のサーキットに比べて少し違っている。僕らはベストを尽くすよ。明日どうなるか見てみよう。僕らがどの辺のポジションに行けるか述べるのは難しすぎるよ。

フェラーリは今週末もKERSを使います。モンテカルロではどの程度アドバンテージがありますか?
キミ:KERSは有効だよ。そうでなければ、車に乗せないよ。これまでKERSを使ってきた他のサーキットと同じことだよ。だけど多分、ここでは前のレースほど大きな助けにはならないだろうね。

今、フェラーリ内部のムードはどんな様子ですか?
キミ:前と変わらず、いいよ。もちろん、期待していたより結果がよくないから、そういうときはいつだって、普段ほど強気じゃないけど。誰だって勝ちたいし、ハードにプッシュしたいからね。だから、時々少し緊張もあるよ。だけど全体的には、みんな変わらないよ。同じように仕事をして、僕らが本来あるべきポジションに戻ることを望んでいる。

あなた自身についてはどうですか? 100パーセント快適ですか?
キミ:イエス。そうでない理由がないよ。僕に関しては、以前と変わらないよ。

フェルナンド・アロンソがあなたに取って代わるという噂についてはどうですか?
キミ:僕はいつも同じ答えをしてきたよ。もう1度言いたいとも思わない。来年まで待ってみればわかるだろう。僕は自分がすることを理解しているから、その類の話をしても気にならないよ。だから、あなた自信が判断すればいい。待ってみて、どうなるのか見てみよう。

パリの法廷は、フェラーリの告訴を棄却しました。F1とフェラーリにとって、この状況について、あなたの個人的な考えを教えてください。
キミ:何よりも僕は、このようなことが進むのは、F1にとって何1つよいことはないと思う。もしフェラーリや、BMW、マクラーレンといった他のビッグチームがF1からいなくなれば、F1にとってよくないことだ。彼らこそ、F1を作っているチームなんだ。もし、他のチームや、GP2などから来る新しいチームのために、これらのチームを変えてしまうなら、もはや別物だよ。

僕は、チームがどんな選択をしようと、100%チームを支持する。僕はチームと共に進むよ。すべてうまく解決してほしいけれど、僕はそのことについて深く関わっている立場の人間じゃないから、詳細はチームか、FIAに聞いてほしい。

今の段階で、あなたはフェラーリのドライバーだと感じますか? それともF1ドライバーだと思いますか?
キミ:僕はフェラーリで働いている。僕らはひとつの大きな家族なんだ。フェラーリが僕の仕事で、僕がレースをする場所なんだ。チームが何をしようと、僕はチームに従うよ。僕らは家族で、一緒にやっているんだ。

もし将来、あなたがただのF1の観客になったら、レースを観に行きますか? 小さなチームが競争しているレースに500ユーロ(6万5700円)を払いますか?
キミ:以前にも言ったように、僕にとってF1とは、要はビッグチームなんだ。僕らは一緒にレースをして、ベストを尽くすべくがんばっている。これは僕の意見で、皆それぞれ自分の考えがある。それに多分、F1から引退したら、もうレースにはこないよ。十分やり尽くしたら僕は引退するだろう。その後はレースを見に来ることに興味はないだろうね。

バルセロナでは、車はとてもよかったですね。しかしストラテジーの問題と信頼性のせいで、結果はよくありませんでした。そのことでフラストレーションがありますか?
キミ:
もちろん、がっかりしてるよ。車は速かったし、望んでいた結果を得られなかったのだから。レースではそういうこともあるんだ。だけど少なくとも、僕らが大きく前に踏み出したことはわかった。まだやらなきゃいけないことは残っているけど、僕らは戻ってくるよ。それはいつも素晴らしいことだよ。例え、望んでいた結果が得られなくてもね。

ミスを犯すことに関して、フェラーリには過度なプレッシャーがあったのでしょうか?
キミ:
多分、プレッシャーはプラスにはならないだろう。だけど僕が言ったように、僕らは愚かなミスを犯してしまったんだ。僕らはそのことから学ぼうとしているし、絶対にあんなことを繰り返さないよ。残念ながら、時にミスが起きてしまうこともあるけど、僕らはそれを正そうとするよ。思ったより時間がかかっているけど。

ジェンソン・バトンは4つのグランプリで優勝しています。彼を負かすことはできませんか? 誰がブラウンGPに勝てるでしょうか?
キミ:勝つことができるドライバーはたくさんいるよ。もちろん、今の段階では彼らはとても速い。でも絶対に、今シーズンの後半では、他のチームが勝つと思う。みんなが従っているルールが違ったせいで、車の状況が違っている。彼らは、今のところ他のチームよりも前にいるよ。でもまた差が近づいてきているのが、この前のレースでわかったよね。

モナコでは全くミスが許されないと言われています。どういったところで差が出るのだと思いますか?
キミ:
すべてのコーナーでラップタイムを出してるようなものだよ。あらゆる場所で速くなければいけない。一番大事なのは、車を正しくセットアップして、スピードを引き出すことだよ。予選も強くなければいけないし、それはすごく難しいんだ。他の車の後ろでつっかえて、ついていくだけになることがよくあるんだ。何かうまくいかないことがあれば、本来のスピードを出すことができない。

先週、あなたは重要なテクニ
カル・ミーティングに出席して車のパフォーマンスやミスについて分析するためにマラネロにいましたね。ミーティングはどうでしたか?

キミ:あなた方が思ってるようなものじゃないよ。僕はそこにいたけど、みんなが話しているような理由のためじゃないんだ。僕がマラネロでやることを決めるための、通常の訪問にすぎないよ。同じ時間に色んなことが起きてるから、僕らが時々マラネロに行って、チームや状況を見るのは普通のことなんだ。これまでのレースでもやってきたことだよ。ただ分析して、改善しようとしているんだ。

フェラーリは来年F1に参戦しないかもしれないと言っています。もしフェラーリがF1から撤退したら、来年はラリーをするのですか? 今すぐにでもラリーをやりたいですか?
キミ:
僕らは絶対にF1から消えたいと思っていないよ。だけど、わからない。100%確実ではない。チームは僕のために、何かやることを見付けてくれるはずだ。僕はまだチームと契約があるからね。フェラーリは別のいろんなカテゴリーでレースをしている。だから、僕のために何か見付けてくれると思うよ。

ーーーーーー

先週、海外サイトで「重要なミーティングにマッサではなくキミが呼ばれたから、チームはやっぱりキミのフィードバックを重要視しているのね」みたいなファン情報を見たのですが、キミが言うには、別にどーってことない普通の訪問だったようで。

それよりも!!!「チームは僕のために、何かやることを見付けてくれるはずだ」って!?
(あり得ないと信じたいですが)フェラーリF1から撤退→キミも別カテゴリーへ or そのまま引退!?

こんなことでキミのF1キャリアが終わるかもしれないなんて、考えたくもないんですが!!!
引退後はレースを見に来るつもりもないって・・・ということは、ハッキネンや他の元ドライバーたちのように、たまにグランプリにやってきてTVに映ったり記事に載ることもないってことか・・・。キミの姿は(おそらく)フィンランド国内ラリーでしか見られない!? 子供の成長を見たいから、世界を転戦する状況はふさわしくないって常々言ってるし・・・。

少なくとも、来年まではF1で走るキミが見たいです。もう1度タイトルを取って~~~!!!

同じタグの記事も併せてどうぞ!

タグ: ,

コメント / トラックバック 6 件

  1. ターミン より:

    >僕らはひとつの大きな家族なんだ

    少なくとも、フェラーリはキミにとって居心地は悪くないようですね(^_-) さすがマフィアのイタリア、みんなファミリーなんだ!?
    そしてファミリーの絆は固く、キミはここを終の住家にする気のようですね。
    今年は無理としても、来年は絶対チャンピオンに帰り咲いて、最後の男の花道を飾ってほしいものです。
    こんな状況下、不本意なままでキミは引退しないと思うし、戦意も失ってないと思う。 いつも正直なキミにそれを感じた!

  2. てぃ~ちゃ より:

    観戦者ではなく、ずっとレーサーである、てことなんでしょうね。
    F1引退後もサーキットに来て、どうでもいいコメントをぺらぺらしゃっべってるなんて似合わないし。
    まぁ、あんまり先のことは・・・(考えたくないw)

  3. yukarin より:

    >ターミンさん
    いつもコメントありがとうございます。
    キミにとってフェラーリはとても居心地のよいチームのようで、うれしいですね(^^)。ラリーの出場許可など、マクラーレン時代には考えられもしなかったのでしょうが(フェラーリが自由すぎる?)
    キミの言うことはいつも裏表がないので、信じられるのがファンとしてうれしい。
    フェラーリなしのF1なんてキミも言ってるように想像できないです。来年こそ2度目のタイトルを取ってほしいですね!

  4. yukarin より:

    >てぃ~ちゃさん
    いつもありがとうございます。
    確かに、引退後も「何しに来てるの?」という人もいますし…誰とは言わないけど(^^;。
    キミに解説者のオファーはなさそうだし、第一本人が受けるとも思えないし、キミにとってレースはやるもので見るものじゃないってことですね。
    来年以降のことも心配ではありますが、まずは今年、早く表彰台を! 勝利を!

  5. yokunaiwai より:

    何かキミ受け答えは昔のアロンソのインタビューに似てきているような。錯覚かな?で、マッサにクルマの状況訊くのだったらミハエルに訊いたって同じことだし(周りから見ててもわかりやすい。)又、あまりに細かくセッティングを煮詰め過ぎてもいけないんだし。状況変化に対応できない。燃料30kg重くしただけでどうにもならんーつーのはよくない。 F-1を昔に引き戻そうちゅうモズレーはやはり現実的ではないなー。奴は商売ちゅーものをわかってないねー。変態だしねー。変態の言うことなんか誰が聞くかっ。

  6. yukarin より:

    >yokunaiwaiさん
    いつもありがとうございます。
    マッサは気分屋的なイメージがあるので、こういう時はいつも冷静なキミの言葉のほうが信頼性があってよいように思います。
    モズレーはホントに何考えてるんでしょうね。。ファンあってのF1だろうってことをコレっぽっちも理解していないようですね。性癖は個人の趣味の問題と言えなくもないけど、頭までおかしくなってしまっては、さっさと引退してもらうしか手立てがない。やっかいですねー。

アーカイブ