レッドブリテン・ライコネンインタビュー(1)

レッドブリテンにキミの最新インタビューが掲載されてます。
レッドブリテンは、以前F1グランプリ時に無料で配っていたタブロイド版の新聞で、内容がとにかく面白い。現地観戦に行ったら読むのが楽しみだったのですけど、今はなくなって、F1以外のレッドブルがサポートするスポーツと合わせたものをウェブで配信しています。

で、その最新号にキミのロングインタビューが! しかも最新写真付きで!

インタビューの日本語訳を試み中なんですが、長文なので、とりあえず途中まで訳した分をお届けします。

原文(英語)は、レッドブリテンのサイトで読めます。

キミのインタビュー記事だけなら、英語の原文がここ↓
The Red Bulletin – Goodbye F1, Hello WRC

ウェブマガジン版には、ほかの写真も載っているので、ぜひ見てみてください。
キミのインタビューは42ページから。
↓こちら
The Red Bulletin -Magazine Archive

この写真の号です
redbulletin0110a
PDFもダウンロードできますが、現在PDFへのリンクをクリックすると、エラーになります。サイト制作者のリンクミスで、URLに余分なスペースが入ってるせいです。
↓これが正しいPDFへのリンクです。
http://en.redbulletin.com/fileadmin/mag/LR_RedBulletin_UK0110_AIO.pdf

 

ではでは、インタビューの訳をどうぞ~。

KIMI RAIKKONEN

kimiredbull ほぼ10年間、「キミ」という名前は、F1での驚異的なスピードとマシンコントロールの代名詞だった。今年、レッドブルのジュニア・ワールドラリーチームに移籍し、彼は自身のキャリアにおいて最大のチャレンジを迎えようとしている。

彼のF1フェラーリマシンのカーボンファイバー・ディスク・ブレーキは、まだ冷めきってはいない。しかし、キミ・ライコネンはすでに、新しい事に移っている。セバスチャン・ローブが6度目のワールドタイトルを獲得したレッドブル・シトロエン・ワールドラリーチームとまさに同じ車を運転することである。

ライコネンの転向は、WRCにとって激変だ。時にプレスカンファレンスで無言になる振る舞い、スーパースターであること。そして「モータースポーツの頂点」からほぼ正反対の場所(整ったアスファルト路面ではなく、泥や木々、氷や雪の世界)への転向について疑問視する者もいるが、彼自身は、名誉あるワールドシリーズへの大いなる挑戦だと思っており、F1で有名になったときと同様に、全力で立ち向かおうとしている。


キミ、ざっくばらんに話そう。覚えてる中で、最初に見たラリーカーは?
兄のフォード・エスコートだよ。もちろん、普通のフィンランド人として、僕は子供の頃からテレビでラリーカーを見ていた。アリ・バタネンとユハ・カンクネンのプジョー205 T16が一番好きだったよ。初めて見に行ったラリーは1991年の千湖ラリーで、カンクネンがランチア・デルタ・インテグラーレで勝ったんだ。

子供の頃、ラリードライバーはヒーローだった?
子供時代、僕にはヒーローはいなかった。ラリーは好きだったけど、特定のドライバーはいない。僕が子供の頃は、カンクネンがワールドクラスのドライバーだったから、彼がアイドルになり得たかもしれない。その後、彼に会ったことがあるよ。彼はまだ自宅にプジョー205と1980年代からのグループB アウディ・クワトロを持ってるんだ。もし僕が丁重に頼んだら、貸してくれたかもしれない。

あなたがレーストラックを去るのは、避けられなかった?
僕は、いつもラリーをやりたいと思っていた。だけど、F1に早くに行ってしまった(ライコネンは、レッドブル・ザウバー・チームからF1デビューしたときにまだ21歳で、オーストラリアGPで6位入賞を果たした)。だから、ラリーをやるのが困難になったんだ。それが心残りだった。つい最近、30歳になる直前まで、チャンスがなかった(ライコネンは、2009年のラリー・フィンランドにフィアット・グランデ・プント・アバルトで参戦した)。F1はラリードライバーとして役立つと思うし、その逆もまた然りだよ。

しかし、最終的にラリードライバーになるために、F1に9年間とどまってワールドチャンピオンを取ったというのは、ちょっと失礼じゃないかな?
僕のキャリアが、そういう結果になったというだけだよ。今は、適正な人々と、適正な車で、ラリーに挑戦するのに相応しいタイミングなんだ。来シーズン、F1チームとも交渉をしたけど、100%合意に達することができなかった。その後レッドブルが僕にアプローチして、WRCでのドライブをオファーしたんだ。すぐにそうすべきことだという感じがした。

あなたような立場にいる多くのレーシングドライバーがワールドラリーカーを買って楽しんでいます。しかし、あなたはシトロエンのジュニアチームに加わり、このラリー史上でもっとも優れたドライバーのセバスチャン・ローブと戦うべくシーズン全体に参戦します。あなたにとって困難な状況ではないですか?
かつてない最大のチャレンジなのは間違いないよ。1からすべてを学んでいるところなんだ。だけど、僕は挑戦したいんだ。車やラリー、コ・ドライバー(カイ・リンドストローム)との仕事の仕方、すべてを勉強している。楽しみにしてるよ。それに、自分の能力を本当に知りたいなら、何かしら競争に身を置くべきだよ。自分のラリーカーで森を走り回ることは、もっと後でもできるだろう。

だけど、昨年、ラリー・フィンランドでWRCに参加したとき、ほかの有名なライバル達よりも、はるかにプロレベルの取り組みでしたよね。
もし何かをしようとするなら、ベストのチームでやるべきだ。僕の車は、トミ・マキネンのチームが準備してくれた。彼らは、素晴らしいプロだよ。もちろん、F1チームに比べたら小さな組織だけど、彼らはプロフェッショナルだ。ラリーでは、F1よりもドライバーが大きな役割を占めるけれど、優れたドライバーでもダメな車では勝てない。だからこそ、僕は経験豊富なコ・ドライバーを望んだんだ。僕らのうち少なくとも1人は、何をすべきか理解できるようにね。僕は、トミ・マキネンを通してカイ・リンドストロームと会った。2006年のモンテカルロ・ラリーでクリス・アトキンソンをこっそり見てたんだ。カイはスゴイよ。カイとトミは共にワールドチャンピオンだったんだ。カイは、シトロエン・スポーツに最初のコンタクトを取った人物でもあるんだ。

続く・・・(これでまだ1ページ分。あと2ページあります)

レッドブリテン・ライコネンインタビュー(2)
レッドブリテン・ライコネンインタビュー(3)

——
髪の毛伸びすぎ!そして、今年もつばがまっすぐなキャップか・・・。このつばが曲がってないキャップは、ヒップホップ系の人たちの間で人気らしいです。

キミがこのキャップをかぶるようになったのは、MotoGPのニッキー・ヘイデンの影響のようです。ニッキーが薦めてキミが気に入ったとか? 2009年初のWROOOM(フェラーリ恒例のスキーイベント)で、この年からドゥカティに移籍したニッキーはすでにプーマ仕様のこのタイプのキャップをかぶってました。キミはまだこの時点では、ノーマルなキャップでした。が、開幕戦のオーストラリアではあのキャップになってました。ちなみに、ニッキーはかなり前からつばまっすぐキャップをかぶってます。

キミはクリスマスはフィンランドに帰ったけど、お正月は帰省せずにラリーの練習してたそうです。やる気だのー。こちらのエントリーで紹介したカイさんのインタビューにもあるように、キミはまだシトロエンのC4(WRCで乗る予定の車)を運転してないようですが、まもなく運転するそうな(というか、今の時点だともう運転してそう)。

ところで、キミが最初に観戦したという千湖ラリーは、ラリー・フィンランドのことです。いくつもの湖がある場所を舞台に行われることから、ラリー・フィンランドはかつて1000 Lakes Rally(千湖ラリー)と呼ばれてたそうです。テレビで見てるだけでもきれいな景色でしたー。行ってみたいなぁ。

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コメント / トラックバック 5 件

  1. く~にゃん より:

    明けましておめでとうございます!
    kimiにとっては正念場の一年になりそうですね!
    そしてF1&kimiファンにとっても。
    さっそくの日本語訳、とっても有難いです!!
    英語が苦手な私は今年もゆかりんさんの日本語訳にお世話になりそうです(^^;

    kimiの長髪・・・本当に「髪長っ!」って感じですよね(笑)
    私も短髪のkimiが好きなのでいつ切るかな~って思ってましたが
    この様子だとしばらく切らなさそうですね(^^;
    そして「つばが真っ直ぐキャップ」私も・・・です。
    でも、RedBullのキャップと紺色のブルゾンが結構似合っているので
    2011年はF1で紺色のkimiを見られるのをちょっと期待しちゃいました(^^;

  2. アクセル より:

    あけましておめでとうございます。
    いやぁーもう2010年なんですね。
    昨年はいろいろありましたが、キミの意気込みを読んでいたら
    こっちまで楽しみになってきてしまいました。
    WRCで活躍するキミを早く見てみたいですね!
    モナコでF1に戻ってくるかもなんて話を聞いてF1でもちょっと期待してしまいますが。

  3. aki より:

    ゆかりんさん、翻訳ありがとうございます!
    充実したインタビューですね。
    ラリーでも、ヒーローはいなかったんだなと、納得しました。
    それにしてもキミ、やる気がみなぎってるようですね~
    さすが、切り替えが早いキミだなぁと思っちゃいました。
    これからが、楽しみです!

    髪はどこまで行くんだろう…。
    こわごわ見守りたいと思います。

  4. nas9 より:

    いつも、翻訳ありがとうございます☆

    ニュースサイト回って、抜粋バージョンを読んできただけですが、キミが凄くイキイキしてるように感じられて、ようやくほっとしました。
    インタビューに対する返事の長さと言い、心底楽しんでいるように思えるのが、ファンとして嬉しかったです。

    更に2ページ(汗)
    大変だと思いますが、楽しみに待たせていただきます♪

  5. yukarin より:

    >く~にゃんさん
    明けましておめでとうございます。
    キミにとっては、ビッグチャレンジの年ですね。
    相変わらず髪の毛を切ってなくて伸び放題なのにはビックリしました。
    いいかげん切ってくれ~~。

    >アクセルさん
    明けましておめでとうございます。
    キミはかなりやる気みたいです。F1にいないのは残念ですが、WRCでやると決めたからには、思う存分ガンバッテ欲しいですね。
    ところで、モナコGPで戻ってくるかもという話は、おそらくF1通信さんに載っていた記事からかと思いますが、次のエントリーで少しご説明してるように、おそらく拡大解釈のしすぎです。
    2011年には戻ってきてほしいですが、今年のモナコGPは単に見に来るだけかと…。

    >akiさん
    久しくキミの情報がなかっただけに、素晴らしロングインタビューを行ってくれたレッドブリテンに感謝です(^^)
    切り替えが早いことにはいつも驚かされるけど、F1に今年いないことはもう確定なんだから、WRCで思いっきり暴れてほしいですね。私自身は、まだ割り切れてない部分もあるので、切り替えの早さはキミを見習いたい…。
    髪の毛は…どうするつもりなんでしょうね(^^;

    >nas9
    一部はF1Gateさんとかで翻訳されてたり、このインタビューから抜粋した記事が出たりするけど、かなり端折られてしまってるので、ぜひオリジナルに近いものをキミファンに読んで欲しくて、日本語にしてみました。
    ロングインタビューはうれしいけど、長くて大変(汗)。
    あと、何気にレッドブリテンの英語、ちょっと難しい(私の英語力のせいなんだけど)。

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